UKのフローティング・ワールドから2CDでのリシュー。トゥインクことジョン・アルダーは、エセックス州コルチェスター出身のドラマー兼シンガー・ソング・ライター(SSW)で、トゥモロウ、プリティ・シングス、デヴィアンツ、ピンク・フェアリーズ等々を渡り歩いた正しきサイケ野郎。本作は、フェアリーズ結成直前の70年にUKポリドールからリリースされたソロ名義ファースト・アルバムで、元々デッカ・ノヴァからリリース予定だったモノ・ミックス・エディション(ディスク1)と、ポリドール盤ステレオ・ミックス・エディション(ディスク2)に、別ヴァージョン等6曲をボーナス収録した2枚組。メンバーは、トゥインク、デヴィアンツとフェアリーズの僚友ポール・ラドルフ、トゥモロウの僚友ジュニアー・ウッド、シングスの僚友ジョン・ポーヴェイの4人を軸に、T-レックスのスティーヴ・ペレグリン・トゥック、ムーディ・ブルースのジョン・ロッジの他、シルヴァー・ダーリング、シングスの僚友ヴィクター・ユニット、ヴィヴ・プリンス等々が曲によって適時参加、プロデュースはデヴィアンツの僚友ミック・ファーレン、スリーヴ・デザインはヒプノシス。全体にアシッド色満点のブリティッシュ・アンダーグラウンド・サイケの典型的なサウンドといってよいと思うが、2,4,5,7曲目のようなハードな展開を見せるナンバー群、1,3曲目のようなカオティックなドローン・ナンバー群、6,9,10曲目のような病んだ明るさを放つナンバー群に大別される印象。特に、絞り出すような泣きと寂寞感、魔界から滲み出てくるような暗黒感と無常感、異様な雰囲気の妖しさを放つ、LP旧A面の5曲の流れはかなり圧巻でカッコいい。当時のロンドンのアングラ・カルチャーの好サンプルで、サイケ愛好家は勿論ブリティッシュ・ロック愛好家も要チェックの好盤と思う。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤
(Psyche/Progressive,Experimental,Hard / Jewel-case 2CD(2022) / Floating World/UK)
Twink(vo,ds,per,tabla,ac-g,effects)
Paul Rudolph(g,b,vib,per,vo)
Victor Unitt(g)
John Povey(mltn,sitar)
Steve Peregrin Took(vo,effects,pixie-horn,g)
Silver Darling(vo,spoken-words,effects,per)
Junior Wood(b)
John Lodge(b)
Wally Allen(p)
Viv Prince(ds)
Mick Farren(spoken-words)
The Pink Faries Motorcycle Club & All Star Rock & Roll Band(vo,effects,per)
Producerd by Mick Farren
収録曲目
(Disc1/Mono):
01.The Coming Of The One
02.Ten Thousand Words In A Cardboard Box
03.Dawn Of Majic
04.Tiptoe On The Highest Hill
05.Fluid
06.Mexican Grass War
07.Rock An' Roll The Joint
08.Suicide
09.Three Little Piggies
10.The Sparrow Is A Sign
(Disc2/Stereo):
01.The Coming Of The One
02.Ten Thousand Words In A Cardboard Box
03.Dawn Of Majic
04.Tiptoe On The Highest Hill
05.Fluid
06.Mexican Grass War
07.Rock An' Roll The Joint
08.Suicide
09.Three Little Piggies
10.The Sparrow Is A Sign
bonus track(alternate version):
11.Ten Thousand Words In A Cardboard Box
12.Dawn Of Majic
13.Fluid 1
14.Fluid 2
15.Rock An' Roll The Joint
16.Suicide