UK/EUのエソテリック・レコーディングスから、72年のセカンド・プレス以降にタイトル曲から差し替えられた「フュネラル」と、71年の未発表音源2曲の計3曲(10年サンビーム盤と同じ)をボーナスで加えての、17年新規24ビット・リマスターでのリシュー。セカンド・ハンドは、66年に結成されたネクスト・コレクションを母体として、67年にムーヴィング・フィンガーに名前を変えるが、68年のファースト・アルバムのリリース時に、同じ名前のグループがあった為にセカンド・ハンドに改名した。本作は、71年にUKマッシュルームからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からのケン・エリオット、キーラン・オコナーの2人に、新たに元クリーピー・ジョン・トーマスのジョージ・ハート、ケンの実弟のロブ・エリオットを加えた4人編成だが、5曲目のみモギー・ミードが加わった5人編成、ヴィク・ケアリーとバンドの共同プロデュース。ロブのリード・ボーカルは、兄貴同様アーサー・ブラウンを彷佛させる妖しさを放っていて、モコモコしてよく歌うドライヴ・ベースと重いドラムのマッチングも絶妙。様々な音色のオルガンとメロトロンを操るキーボード群を軸に、生演奏でコラージュ風アレンジを試みていて、猥雑で奇怪な実験色のあるプログレッシヴ・サイケ・サウンドという印象。全体に圧巻というか、アーシーなサウンドのアイデアや各種キーボードの音色は絶品で、アレンジも演奏も濃密で上等、センス抜群・サイケ感満点の文句なしの好盤と思う。えらいカッコよし!。この後、ケン、キーラン、ジョージの3人はそのままチラムへ移行。
輸入盤
(Psyche/Heavy Psyche,Progressive,Blues/ Jewel-case CD(2017 24bit Re-master) / Esoteric Recordings/UK,EU)
Ken Elliott(org,mltrn,p,vo)
Robb Elliott(vo)
George Hart(b,vln,vo)
Kieran O'Connor(ds,per,vib,vo)
Moggy Mead(g)
Tony McGill(g)bonus
Paul Greedus(vo)bonus
Producerd by Vic Keary & Second Hand
収録曲目
01.Death May Be Your Santa Claus
02.Hangin' On An Eyelid
03.Lucifer And The Egg
04.Somethin' You Got
05.Cyclops
06.Sic Transit Gloria Mundi
07.Revelations Ch.16, Vs.9-12
08.Take To The Skies
09.Death May Be Your Santa Claus (reprise)
bonus track:
10.Funeral
11.Dip It Out Of The Bog Fred
12.Baby RU Anudder Monster?