UKのエソテリックから、25年新規リマスター&2CDでのリシュー。マンはウェールズのマーサーティドビル出身のグループで、サイケ・ビート・バンドのバイスタンダーズを母体として69年に結成された。本作は、69年のファースト「レヴェレイション」とセカンド「2・オッズ・オブ・プラステック〜」の2枚のアルバムをコンパイルしたカップリング2枚組で、オリジナルはファーストがUKパイ、セカンドがUKドーン。メンバーは、どちらもミッキー・ジョーンズ、ロジャー・レオナルド、クライヴ・ジョン、レイ・ウィリアムス、ジェフ・ジョーンズの5人編成、プロデュースはジョン・シュロイダー。当時シングル・ヒットした、何ともエッチな女性の喘ぎ声が入る「エロティカ」のせいで、巷では何かと誤解されているかも知れないが、このバンド、少なくともセカンド「2・オッズ・オブ・プラスティック~」辺りまでは極めてまともなヘヴィ・サイケ・サウンドで、アート・ロック、ブルース、プログレ、ハード・ロックの要素を上手にハイブリットしていて、かなりカッコよくて侮れない。ファーストはその「エロティカ」も含め、グルーヴィ&ブルージーな太い演奏は文句なしで、他の曲も随所に鏤められた雨、車の音、爆発音等々のSEや、ギターやオルガンの奇妙な効果音的な使い方など、ともかくも非常に正しくサイケで上等なドラッグ・ミュ-ジックを展開。セカンドは全体にハード色が増している印象で、SE等の映像的なサイケ感を担保しつつ、ツイン・ギター&オルガンまたは時にトリプル・ギターとなる演奏は素直にカッコよく、2,3,4,6曲目辺りはB級ブリティッシュ・ハードとしても十分に聴ける。どちらも、トリップ出来ること請け合いのブリティッシュ・サイケ系好盤と思う。カッコよし!。
輸入盤
(Psyche/Art Rock,Blues,Progressive,Hard / Jewel-case 2CD(2025 Re-master) / BGO/UK)

Micky Jones(g,vo)
Roger Leonard(g,hmca,p,per,vo)
Clive John(org,p,g,vo)
Ray Williams(b)
Jeff Jones(ds,per)
Produced by John Schroeder
収録曲目
(CD1 "Revelation (1969/1st)"):
01.And In The Beginning....
02.Sudden Life
03.Empty Room
04.Puella! Puella! (Woman! Woman!)
05.Love
06.Erotica
07.Blind Man
08.And Castles Rise In Children's Eyes
09.Don't Just Stand There (Come In Out Of The Rain)
10.The Missing Pieces
11.The Future Hides Its Face
(CD2 "2 Ozs Of Plastic With A Hole In The Middle (1969/2nd)"):
01.a)Prelude/b)The Storm
02.It Is As It Must Be
03.Spunk Box
04.My Name Is Jesus Smith
05.Parchment And Candles
06.Brother Arnold's Red And White Striped Tent



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