UKのエソテリックから、23年新規リマスター&3CDクラムシェル・ボックスでのリシュー。ハイ・タイドは、元ミスアンダストゥッドのトニー・ヒルが中心となって69年にロンドンで結成されたグループで、この後サード・イアー・バンド、ホークウインド等のサイモン・ハウスも在籍していた。バンドで全面的にバックを担当した、デニー・ジェラルドの「シニスター・モーニング」の他、2枚のアルバムをリリースして70年に一旦解散するが、70年代後半にヒルとハウスが中心となって再編したレコーディング音源や、70年前後の未発表音源などが、90年前後に発掘音源盤としてリリースされている。本作は、69年ファースト「シー・シャンティーズ(ディスク1)」、70年セカンド「ハイ・タイド(ディスク2)」に、その2枚の10年エソテリック盤単独リリースCDにボーナス収録されていた、69,70年のデモ&未発表音源をコンパイルした「デモ&スタジオ・セッションズ(ディスク3)」を加えた3枚組ボックス・セットで、ファースト、セカンドともにオリジナルはUKリバティ。メンバーはヒル、ハウス(ex.ジュディ・ダイブル,ホークローズ,etc)、ピーター・パヴリ(ex.マイケル・ムーアコック&ザ・ディープ・フィクス,etc)、ロジャー・ハッデンの4人編成、プロデュースはファーストがデンヴァー・ジェラルド、セカンドがバンドとジョージ・チキアンツの共同。かなり特徴のある、ハミ出し感満点のつんのめるようなファズ・ギターとワウをかましたギコギコなヴァイオリンを軸に、重いリズム隊が一体となって雪ダルマのように盛り上がる炸裂のファースト、ヒャラヒャラとした収まりの悪い浮遊感が煮え切らなさに収束する、正しくサイケで浮世離れしたセカンド、それらの延長線にあるボーナス群、全て変態感十分の好盤と思う。送料¥510
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輸入盤
(Psyche/Hard,Blues,Progressive / Clamshell 3CD Box(2023 Re-master) / Esoteric/UK)
Tony Hill(g)
Simon House(vln,org,p,vo)
Peter Pavli(b)
Roger Hadden(ds,p,pipe-org)
Producerd by Denver Gerrard(1), High Tide & George Chkiantz(2)
収録曲目
(CD1 "Sea Shanties (1969/1st)"):
1.Futilist's Lament
2.Death Warmed Up
3.Pushed But Not Forgotten
4.Walking Down Their Outlook
5.Missing Out
6.Nowhere
(CD2 "High Tide (1970/2nd)"):
1.Blankman Cries Again
2.The Joke
3.Saneonymous
bonus track(unreleased):
4.The Great Universal Protection Racket (10th April 1970)
(CD3 "Demos & Studio Sessions (1969-70/unreleased)"):
1.Pushed, But Not Forgotten (demo March 1969)
2.Death Warmed Up (demo March 1969)
3.Dilemma (March 1969)
4.The Great Universal Protection Racket (18th June 1969)
5.Time Gauges (8th July 1969)
6.The Joke (first version 6th May 1970)
7.Blankman Cries Again (first version 6th May 1970)
8.Ice Age (1970)