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UKのライズ・アバウヴ・レリックスから、75年のデモ音源2曲をボーナスで加えての、20年リマスターでのリリース。三方背アウター・ケース付。サイクルはヨークシャー州ミドルスブラ出身のグループで、ジョン・ウィッティンガムが中心となって68年に結成されている。71年に99枚プライヴェート・プレスの自主制作アルバム「サイクル」をリリース、73年にセカンド・アルバムをレコーディングするが、オクラ入となったまま76年に解散したらしい。本作は、前述の自主制作盤「サイクル」とオクラ入セカンド用音源をコンパイルした発掘盤で、メンバーは、ウィッティンガム、ロニー・パターソン、ノーマン・スミスのトリオ編成。概ね、サイケ・ハード方面で括れるサウンドを展開していて、それ程強くないブルース色と、ビート＆ガレージの残滓を引き摺ったサイケ色、スカっとしたハード色がいい塩梅のマッチングを見せる。ファズとクリアトーンを使い分けるギター、メロディスに動くベースはけっこう達者で、ハード・ロック然としたドカスカ感のドラムのノリもよく、バンド感十分の演奏は素直にカッコいい。ボーカルもソツなくハマっていて、パワー・トリオ・タイプのハード・ロックとしては、全体に漂う適度なアングラ感や不良感も含め、わりと申し分のない仕上がり。例えば、ブルー・チアーの「サマータイム・ブルース」路線の曲が主軸という印象もあって、ハード＆サイケ系愛好家ならまずもって楽しめる好盤と思う。
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輸入盤
(Psyche Hard/Garage,Blues,Progressive / Jewel-case CD (2020 Re-master) / Rise Above Relics/UK)
John Whittingham(g,vo)
Ronnie Patterson(b)
Norman Smith(ds)
Produced by Unknown
収録曲目
"Cycle (1971/only)":
01.Rich Man, Poor Man, Pig
02.Confusion
03.Mr. Future
04.Father Of Time
05.S.B. Blues
06.Earth & Son
"Second Album (1973/Unreleased)":
07.Travelling Man
08.Over The Top
09.Cosmic Clouds
10.In The Beginning
11.Father Of Time Pt.2
12.Tomorrow's World
bonus track(1975 demo):
13.Walking Through The Darkness
14.Dawning Of The Last Life
