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UKのサンビームから、未発表デモ音源3曲(11～13曲目)とライヴ音源1曲(14曲目)、アルバム未収シングル2曲(9,10曲目)と未発表シングル1曲(15曲目)の、計7曲をボーナスで加えての、新装デジパックでのリシュー。特にリマスター表記はないが、音質はクリアで迫力もあってよい。ブロッサム・トゥズは、ブライアン・ゴディングとブライアン・ベルショウが中心となって、65年頃にロンドンで結成されたザ・インゴーズを母体としたグループで、67年にケヴィン・ウエストレイクとジム・クリーガンが加入した後にブロッサム・トゥズに改名した。ゴディングの従姉妹のジュリー・ドリスコール(ティペッツ)を始め、B.B.ブランダー、センティピード、ソリッド・ゴールド・キャデラック、スタッド、ファミリー、マグマ、スリム・チャンス等々、数多の関連バンドがある。本作は、69年にUKマーマレードからリリースされたセカンド・アルバムで、前作からのゴディングとベルショウ、クリーガンの3人に、ドラマーがバリー・リーブスに交代した4人編成、曲によってポリ・パーマー(ex.ファミリー、ディープ・フィーリング,etc)とショーン・フィリップスがゲスト参加、プロデュースはジョルジオ・ゴメルスキー。ビートルズ的サイケ・ポップ方面だった前作とは趣を異にする、バンド感ありきの演奏に重点を置いたB級ブルージー・ハード・サイケを展開。ファミリーに通じる猥雑なサイケ感と、ブルージーな下品さを放つ楽曲、ヘヴィネスとドライヴ感のあるハードな演奏は素直にカッコよく、ともかくもブリティッシュ・サイケの金字塔の1つに違いない。ゴディングとクリーガンのツイン・ギターがサイケに炸裂していて、ベルショウの饒舌なベースとリーブスのドカスカなドラムのリズム隊も重厚で、サイケ＆ハード系愛好家ならまずもって楽しめるだろう文句なしの大好盤と思う。
輸入盤
(Psyche/Hard,Progressive,Blues,Art Rock / Digi-Pack CD(2019) / Sunbeam/UK)
Brian Godding(g,vo,kbd)
Jim Cregan(g,vo)
Brian Belshaw(b,vo)
Barry Reeves(ds,per)
Poli Palmer(ds)
Sean Phillips(12-g,sitar)
Produced by Giorgio Gomelsky
収録曲目
01.Peace Loving Man
02.Kiss Of Confusion
03.Listen To The Silence
04.Love Bomb
05.Billy Boo The Gunman
06.Indian Summer
07.Just Above My Hobby Horse Head
08.Wait A Minute
bonus track:
09.Postcard
10.Everyone's Leaving Me Now
11.Ever Since A Memory
12.Nobody But
13.Peace Loving Man
14.Listen To The Silence
15.New Day
