UKのエソテリックから、初出未発表6曲(ディスク2:3,4,10~13曲目)を含む13曲のボーナスを加えての、10年新規リマスター&2枚組デラックス・エディションでのリシュー。スリップケース付で、ここではそのスリップケースを載せた。アーサー・ブラウンはヨークシャー州ウィットビー出身のシンガーで、ロンドン大学で哲学を専行後何故かブルースに目覚め、ロンドンやパリでブルース&ソウル・シンガーとして活動、67年にヴィンセント・クレイン(ex.アトミック・ルースター,etc)やニコラス・グリーンウッド(ex.カーン,etc)等を従えてクレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウン(CWAB)を結成した。本作は、68年にUKトラックからリリースされたCWAB名義唯一のアルバム(発掘音源を除く)で、メンバーはブラウン、クレイン、グリーンウッド、ドラチェン・シーカーの4人編成が基本だが、曲によってはエインズレー・ダンバーやジョン・マーシャルがドラムを叩いているという噂もあり。プロデュースはキット・ランバート。何より、大ヒット曲「ファイア」が著名で、ブラウンが頭の上で火を燃やし不思議な動きで踊りながら歌い、他の3人は仮面を付けて演奏しているヴィデオクリップのインパクトは大きかったが、ブルース、ジャズ、R&Bをサイケで括った、ゴタ混感&猥雑感十分のサイケ・プログレ系の好サンプルと思う。この妖しさは文句なしというか、オルガンを中心とした演奏も非常にカッコよく、ブラウンの変テコさ加減は唯一無比の個性を放つ。本作後、クレインはシーカーの後任だったカール・パーマーと共に脱退してアトミック・ルースターを結成、さらにパーマーはELPへ。グループは69年に解散し、ブラウンはキングダム・カムを結成、グリーンウッドはカーンに参加後ソロへ。カッコよし!。
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輸入盤
(Psyche/Progressive,Blues / Jewel-case 2CD(2010 Re-master) / Esoteric/UK)
Arthur Brown(vo)
Vincent Crane(kbd)
Nicholas Greenwood(b)
Drachen Theaker(ds)
Aynsley Dunbar(ds)
John Marshall(ds)
Produced by Kit Lambert
収録曲目
(Disc1 "Crazy World Of Arthur Brown"):
01.Prelude - Nightmare
02.Fanfare - Fire Poem
03.Fire
04.Come And Buy
05.Time - Confusion
06.I Put A Spell On You
07.Spontaneous Apple Creation
08.Rest Cure
09.I've Got Money
10.Child Of My Kingdom
(Disc2 "bonus track"):
01.Devil's Grip (single)
02.Give Him A Flower (single)
03.Music Man (stereo mix)
04.Fire (first version)
05.Prelude - Nightmare (alternate mono mix)
06.Fanfare - Fire Poem (alternate mono mix)
07.Fire (alternate mono mix)
08.Come And Buy (alternate mono mix)
09.Time - Confusion (alternate mono mix)
10.Interview with Brian Matthew (BBC radio one session)
11.Fire Poem - Fire (BBC radio one session)
12.Come And Buy (BBC radio one session)
13.Nightmare (from the film "The Committee")