フィンランドのブラッド・ミュージックから、4面開きデジパックでのリリース。キング・ギザード&ザ・リザード・ウィザードはメルボルン出身のグループで、おそらくスチュ・マッケンジー(ex.リヴォルバー&サン,etc)やアンブローズ・ケニー・スミス(ex.マーロックス,etc)が中心となって10年に結成されている。本作は、17年にバンドの自主制作盤としてリリースされたアルバム(多分12枚目辺り)で、メンバーは、マッケンジー、ケニー・スミス、ジョーイ・ウォーカー(ex.ラヴ・ミグレート,etc)、クック・クレイグ(ex.リヴォルバー&サン,etc)、ルーカス・スキナー、マイケル・カバナーの6人編成を基本に、1曲でレイア・シーニアがゲスト参加。概ね、ポスト・ロック調プログレというかプログレ調ポスト・ロックといか、ミニマル感内包のユニゾンとリフレインを多用しつつ、少しづつパターンをズラしたり変えたりしながら、いつの間にか盛り上がったり場面転換していく面白いサウンドを展開。プロデュース兼任で、ギター、フルート、ベース、メロトロン、マリンバ等々をマルチに熟すマッケンジーを軸に、他のメンバー等も適時楽器を持ち換えながら、時折変拍子も交えた少しクセのある楽曲をセッション風に纏めていくアンサンブルは、けっこう見事で素直にカッコいい。本来サイケの亜流としてのプログレ的センスは、このようなカレゴライズしにくいものであったはずで、その意味ではまさにプログレのエッセンスを体現するサウンドという印象。全体にバンド感も十分で、変態感がクールさに収束する好盤と思う。ともかくも面白い。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche/Progressive,Post Rock,Alternative / Digi-Pack CD(2018) / Blood Music/Finland)
Ambrose Kenny-Smith(vo,hmca)
Stu Mackenzie(el-g,ac-g,b,fl,syn,mltrn,glass-mrba,per,vo)
Joey Walker(b,el-g,ac-g,syn,per,vo)
Cook Craig(el-g,syn)
Lucas Skinner(syn,b)
Michael Cavanagh(ds,glass-mrba,per)
Leah Senior(spoken-word)
Produced by Stu Mackenzie
収録曲目
01.Crumbling Castle
02.Polygondwanaland
03.The Castle in the Air
04.Deserted Dunes Welcome Weary Feet
05.Inner Cell
06.Loyalty
07.Horology
08.Tetrachromacy
09.Searching...
10.The Fourth Colour