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ドイツのシャドックスからのリシュー。ブナリムはトルコのアナトリア地方出身のグループで、トルコ本国では何曲もヒット・シングルがあって、エルキン・コライやバルシュ・マンチョと共に、ターキッシュ・ロック＆サイケ・シーンを代表する知る人ぞ知る存在。本作は、69年から72年かけてリリースされた6枚のシングルをコンパイルしたシングル・アンソロジー集で、メンバーは時期によっても異なり、アイディン・チャクス、メリク・イルミビル、ヌール・イェナルの3人を中心に、アジズ・アズメト、ベルシュ・イェナル、アフメト・ギュベンチュ等々がクレジットされている。これぞ辺境サイケと云った感じの、アメまくったチープなファズ・サイケを展開していて、スリーヴから受ける印象程にはハードではなく、アラビック感満点の民族音楽ロック的様相の曲調が多い。ヨレまくるファズ・ギターとドラム、ペケペケした音でよく動くベースに、アラビックなトルコ民謡的メロディのボーカルやサズ等々の民族楽器が妙な溶け込み方をしていて、ある意味ハマるとクセになるかも知れない面妖なサウンド。全裸にボディ・ペインティングを施し、「LSD!」と連呼しながらステージを駆け回っていたという逸話通りの、かなりインパクトの強い異様な猥雑感があって、イスラム圏でそれがアリなのか疑問はあるが、インド周辺や南米系に劣らずの辺境B級センスを堪能出来る。あまり一般ウケはしないかも知れないが、このアメまくったB級感は辺境サイケ愛好家の琴線に触れるというか、その筋のリスナーなら文句なしに楽しめると思う。72年にバンドは解散し、アイディンとヌールはエルキンとテリーを結成。
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輸入盤／デッドストック入荷
(Psyche/Blues,Arabic / Jewel-case CD(2008) / Shadoks Music/German)
Aydin Cakus(vo,g)
Aziz Azmet(vo)
Fikri Tabak(vo)
Rifat Oncel(vo)
Berc Yenal(g)
Melik Yirmibir(b)
Ahmet Guvenc(b)
Yayli Tambur(b)
Nur Yenal(ds)
Huseyin Sultanoglu(ds)
Nihat Orerel(ds)
Cengiz Teoman(ds)
Sadun Aksut(tanbur)
Arif Sag(saz)
Produced by Unknown
収録曲目
01.Basak Saclim
02.Hele Hele Gel
03.Bunalim
04.Tas Var Kopek Yok
05.Yollar
06.Yeter Artik Kadin
07.Bir Dunya da Bana Ver
08.Kinali Gelin
09.Bir Yar Icin
10.Ask Senin Bildigin Gibi Degil
11.Ayrilik Olmasaydi
12.Guzel
