ドイツのロング・ヘアーから、02年SBMリマスターでのリリース。マイ・ソリッド・グラウンドはフランクフルト近郊のリュッセルスハイム出身のグループで、ベルンハルト・レンデルが中心となって68年に結成されている。本作は、タイトル通り71年6月2日のSWFラジオ放送用スタジオ・ライヴ音源(1~4曲目)に、レンデルが01年秋に1人で多重録音した「ニュー・アルバム(5~11曲目)」をボーナスで加えた発掘音源+α盤。71年のメンバーは、レンデル、インゴ・ヴェルナー(ex.バーバ・ヤーガ,etc)、カール・ハインツ・デルフラー、アンドレアス・ヴェルシングの4人編成で、サイケ、ハード、プログレの要素がゴッタ煮なまま交叉するセッション色の強いサウンドを展開。セッションのネタにはある程度の共有感があるのだろうが、カッチリしたパートより未整理なパートの方が多く、ハード調のギターとギラギラ調オルガンを軸に、リズム隊はキープを心掛けながら様子を伺いつつ、遊べそうなところで茶々を入れる感じ。結果、あまりキメ事を作らない、わりとラフな出たとこ勝負感が強い印象で、初期ピンク・フロイドをよりB級にしたような言葉通りのクラウト・ロック感満点。鋭角なファズ・ギターやサイケ然としたオルガンはけっこうカッコよく、全体のスペイシーなサウンドメイキングもハマっていて、ジャーマン・サイケ系愛好家なら十分に楽しめると思う。01年「ニュー・アルバム」は、レンデルがギター、キーボード、ドラムマシーン等を使ったマルチ録音で、プログレ&ハード調からエレクトロニクス調までとっ散らかった感じだが、センスのサイケ感が本編と近からず遠からずで面白い。
輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche/Hard,Progressive / Jewel-case CD(2002 SBM Re-master) / Long Hair/German)
Bernhard Rendel(g,etc)
Ingo Werner(org,p)
Karl-Heinz Dorfler(b)
Andreas Wursching(ds)
Produced by SWF
収録曲目
01.Hysterical
02.BBB
03.Superconstellation
04.Short Waves
bonus tracks:
05.Drive
06.Grand Nightmare
07.1-40
08.The Cruzifixion
09.Frogster
10.Moonclouds (On Earth)
11.Mystery Metal Thing