国内のトラフィックから、3面開きデジ・スリーヴ&2CDでのリリース。カンは、ミュージック・アカデミアの教師だったホルガー・シューカイとイルミン・シュミット、フリー・ジャズ畑のドラマーだったヤキ・リーヴェツァイトが、映画のサントラ制作の為に68年にケルンで結成したインナー・スペースを母体とするグループで、アカデミアでシューカイの生徒だったミヒャエル・カローリ加入後にカンに改名した(異説あり)。唯一無比の個性と先鋭的な音楽性を放ち、その後のプログレ、パンク、ニュー・ウェイヴ、テクノ等々、数多のミュージシャン達に影響を与えたジャーマン・サイケを代表するバンドの1つ。本作は、タイトル通り75年のシュトゥットガルトでのライヴ音源を収録した発掘ライヴ盤で、シュミット監修の下、劣化テープを最新技術でレストアしてリリースする『CAN:ライヴ・シリーズ』第1弾、ライナーは野田努(ele-king)、英文ライナー訳付。メンバーは、シューカイ、カローリ、シュミット、リーヴェツァイトの4人編成。インプロを軸に、フニャフニャ&プカプカの妖しいサイケ感、ヴァイオレントなロック感、インチキなアングラ的ファンク感が交叉する、非常に独特で面白いサウンドを展開。浮遊感十分のフワ~っとした始まりから、いつのまにか怒涛の盛り上がりが繰り広げられる演奏は素直にカッコよく、毎度3時間以上ぶっ通しで続いたという、噂に漏れ聞くライヴの一端を堪能出来る、文句なしの大好ライヴ盤と思う。素晴らしい!。
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トラフィック盤
(Psyche/Progressive,Electronics,Blues,Funk / Digi-Sleeve 2CD(2021) / Traffic/Japan)
Michael Karoli(g)
Irmin Schmidt(kbd,syn)
Holger Czukay(b)
Jaki Liebezeit(ds)
Curated by Irmin Schmidt
Producerd by Unknown
収録曲目
(Disc1):
1.Stuttgart 75 Eins
2.Stuttgart 75 Zwei
3.Stuttgart 75 Drei
(Disc2):
1.Stuttgart 75 Vier
2.Stuttgart 75 Funf