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UKのヴォイスプリント傘下のブループリントから、72年のアルバム未収シングルB面1曲をボーナスで加えてのリシュー。スラップ・ハッピーは、ドイツ在住のアンソニー・ムーア(イギリス人)と、その奥さんでもあるダグマー・クラウゼ(ドイツ人)に、ヨーロッパ放浪中にドイツに暫く滞在していたピーター・ブレグバット(アメリカ人)の3人が72年にハンブルクで結成したグループ。ムーアもブレグバットも、ミュージシャンというよりは美術学生くずれのインテリ青年といったアーティスト肌の輩で、その意味ではかなり面白いエクスペリメンタルなストレンジ・サウンドを創り上げる。本作は、72年にドイツのポリドールからリリースされたファースト・アルバムで、スリーヴはオリジナルの一部を拡大したものだが、ピンクの枠が付いたオリジナル・スリーヴはブックレットの裏面にプリントされている。メンバーは、ダグマー、ムーア、ブレグバットに、ファウストのギュンター・ヴュストホフ、ジャン・エルヴェ・プロン、ヴェルナー・ディーアマイアーの3人がゲスト参加、プロデュースはウーヴェ・ネテルベック。ファウストを巻き込んだバンド編成での演奏で、少し懐かしさのある俗なポップネスと、サイケ＆アート・ロック調の遊び感覚、一捻りあるインテリ的ユーモラスさが、危ういが絶妙のバランスで弾ける独特のサウンドを展開。全体にアンニュイでルーズだが、同時に可愛らしくてチャーミングという、何とも不思議な浮遊感と寸止め感を放つストレンジ感は、フワフワとした感触がズッシリした手応えに収束する印象。そのまま翌年の「アクナルバザック・ヌーム」へと繋がる、正しくサイケで心地好い好盤と思う。
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輸入盤／デッドストック入荷
(Psyche/Strange Pop,Progressive,Canterbury / Jewel-case CD(1999) / Blueprint/UK)
Dagmar Krause(vo,p,per)
Anthony Moore(g,kbd)
Peter Blegvad(g,sax,vo)
Gunther Wusthoff(sax)
Jean Herve Peron(b)
Werner "Zappa" Diermaier(ds)
Produced by Uwe Nettelbeck
収録曲目
01.Just A Conversation
02.Paradise Express
03.I Got Evil
04.Little Girl's World
05.Tutankhamun
06.Mono Plane
07.Blue Flower
08.I'm All Alone
09.Who's Gonna Help Me Now
10.Small Hands Of Stone
11.Sort Of
12.Heading For Kyoto
bonus track(1972 single):
13.Jumping Jonah
