フランスのデュール・エ・ドゥから、デジパックでのリリース。ポアルはリヨン出身のグループで、アントワーヌ・アルネラ、ボリス・カソーヌ、ギレム・メイエの3人によって05年に結成されている。08年に配信のみでファースト、11年にCDと配信でセカンド・アルバムをリリース、エトロン・フー方面のお下劣さとサムラ・ママス方面のユーモラスさを掛け合わせたような、バカテクな演奏とサウンド、モンティ・パイソン方面のビザーレ&ナンセンスなヴィデオ・クリップが、一部の巷で話題となった。本作は、19年にリリースされたフォース・アルバムで、メンバーは、前述のアルネラ、カソーヌ、メイエのトリオ編成。概ね、従来のRIO系チェンバー・ロック感は担保しつつも、パンキッシュ&ヴァイオレントなポスト・ロック色が強くなっている印象で、さらにジェントル・ジャイアント的なポリリズム・コーラス&ボーカルを織り交ぜていて、かなり変テコで面白いサウンドを展開。ジャズ的細やかさとロック的ノリのよさが同居するドラム、的確なファズとグルーヴ感のベース、高速で喋ってるようなキーボードによる演奏は、バンド感満点で非常にカッコよく、終始ハイ・テンションで暴れまわりながら、目眩く変拍子の畳み掛けるアレンジやポリリズム・ボーカル、小難しいキメがビシバシとハマる様はともかくも圧巻。全体に、ユーモラスさが少し薄れて上手さが前面に顕われている感じもあるが、ヤンチャなハミ出し感は十分で、この線としては文句なしの好盤と思う。『変拍子で踊ろう』系としても楽しめるかも知れない。
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輸入盤
(Psyche/Avant-Garde,Chamber,RIO,Progressive / Digi-Pack CD(2019) / Dur Et Doux/France)
Antoine Arnera(kbd,vo)
Boris Cassone(b,vo)
Guilhem Meier(ds,vo)
Produced by Unknown
収録曲目
1.Sus La Peira
2.Lo Potz
3.Luses Fadas
4.Greu Martire
5.Chiw Fou