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イタリアのソニー/RCAから、11年リマスター音源を使用してのリシュー。「Progressivamente Italia」シリーズ。シェーンベルグの「月に憑かれたピエロ」からグループ名を付けたピエロ・リュネールは、若き作曲家アルトゥーロ・スタルテッリを中心とするチェンバー・ユニットで、アルフレド・ティゾッコのオパス・アヴァントラと共にロックというよりは現代音楽の範疇にある、イタリアン・ロックにおいては特異な存在のグループ。本作は、74年にイタリアのイットからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーはスタルテッリ、ガイオ・キョッキョ、ヴィンチェンツォ・カポラレッティの3人を基本に、曲によってローラ・ブッファが適時ゲスト参加。神話や童話をモチーフとした、トータル・アルバムの様相を保ちながら、現代音楽と地中海フォーク・ミュージックのハイブリット・サウンドを展開していて、ピアノ、オルガン、スピネッタ、チェレステ等のキーボード群と、アコースティック＆エレキ・ギター、クラシック・ギター、12弦ギター、マンドリン、ベース等の弦楽器に、時折パーカスやフルート、女性ボーカルも織り交ぜた、ちょっと独特の内省感のあるチェンバー・ミュージック。実験的ではあるが小難しさはほとんどなくて、アヴァンギャルド色の強いセカンド「グドルン」に比べて格段にメロディアスで聴きやすく、ほわ～っとした浮遊感とファンタジックな雰囲気が心地好い。ある意味スリーヴのイメージ通りの好盤と思う。
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輸入盤
(Psyche/Chamber,Experimental / Jewel-case CD(2014 '11Re-master) / Sony/Italy)
Arturo Stalteri(kbd,vo,per)
Vincenzo Caporaletti(g,b,ds,fl)
Gaio Chiocchio(sitar,mdln,g,kbd,vo,per)
Laura Buffa(vo)
Producerd by Unknown
収録曲目
01.Ouverture XV
02.Raipure
03.Invasore
04.Lady Ligeia
05.Narciso
06.Ganzheit
07.Verso Il Lago
08.Il Re Di Raipure
09.Sotto I Ponti
10.Arlecchinata
11.La Saga Della Primavera
12.Mandragola
