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UK/USAのReRメガコープから、73年のUKオムニバス盤「グレイジー・トラッカーズ・ライヴ・アット・ディングウォールズ・ダンス・ホール」収録音源3曲(ディスク2/9～11曲目)をボーナスで加えての、06年新規リマスター＆2CDでのリシュー。ヘンリー・カウは、ケンブリッジ大学の学生だったフレッド・フリスとティム・ホジキンソンによって68年の5月に結成された。フリスとホジキンソン以外のメンバーは流動的で、不安定な活動状態が続いたようだが、69年にジョン・グリーヴス、71年にクリス・カトラーが加わってからは安定したライヴ活動を行うようになる。また、当時カトラーはデイヴ・スチュワートと共にオッタワ・ミュージック・カンパニー(OMC)というカンタベリー系の集合体を組織していて、このOMCに加わることによってヘンリー・カウもカンタベリー・シーンの一員となったようだ。本作は、74年～75年におけるヨーロッパ/UKツアーからのライヴ音源を収録したライヴ盤で、76年にUKキャロラインからリリースされた。74年9月オランダのグローニンゲン、75年7月ノルウェーのオスロ、8月のイギリスのロンドン、10月のイタリアのウディーネでの音源がセレクトされている。メンバーは、フリス、ホジキンソン、カトラー、グリーヴス、リンゼイ・クーパー、ダグマー・クラウゼの6人編成を基本に、ロンドン音源ではロバート・ワイアットがゲスト参加。複雑な構成のアレンジされたパートと、出たとこ勝負のフリー・インプロヴィゼイション・パートが見事な融合を見せる、非常に濃密かつ重厚な圧巻の演奏を展開。決して聴きやすいサウンドではないが、ともかくもリアルな存在感と透徹感に圧倒される、RIO系チェンバー・ロック文句なしの好盤と思う。
輸入盤／デッドストック入荷
(Psyche/Chamber,Experimental,Canterbury / Jewel-case 2CD(2006 Re-master) / ReR Megacorp./UK,USA)
Fred Frith(g,p,vln,xyl)
Tim Hodgkinson(org,clnt,sax)
John Greaves(b,vo,clst,p)
Chris Cutler(ds,p)
Dagmar Krause(vo,p)
Lindsay Cooper(bson,fl,oboe,p)
Geoff Leigh(sax,rcdr,fl,clnt)
Robert Wyatt(vo)
Producerd by Henry Cow
収録曲目
(Disc1):
01.Beautiful As The Moon-Terrible As An Army With Banners
02.Nirvana For Nice
03.The Ottawa Song
04.Gloria Gloom
05.Beautiful As The Moon
06.Bad Alchemy
07.Little Red Riding Hoods The Road
08.Ruins
09.Groningen
10.Groningen Again
(Disc2):
01-08.Oslo
09.Off The Map (bonus from "Greasy Truckers Live At Dingwalls Dance Hall")
10.Cafe Royal (bonus from "Greasy Truckers Live At Dingwalls Dance Hall")
11.Keep Warm In Winter/Sweet Heart Of Mine (bonus from "Greasy Truckers Live At Dingwalls Dance Hall")
12.Udine
