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UKのReRから、04年新規リマスター＆デジパックでのリシュー。アート・ベアーズは、元ヘンリー・カウのフレッド・フリス、クリス・カトラー、ダグマー・クラウゼ(ex.スラップ・ハッピー)の3人が新たに結成したグループで、本作は78年にReR/レコメンデッド・レコードからリリースされたファースト・アルバム。元々カウの作品として制作されたが、フリス、カトラー、ダグマー以外のメンバー達がカウとしてのリリースに異議を唱え、上記の3人が音源を買い上げる形でアート・ベアーズとしてリリースした。メンバーは、フリス、カトラー、ダグマー、リンゼイ・クーパー、ティム・ホジキンソン、ジョルジー・ボーンの6人編成で、つまりは「コンサーツ」と「ウエスタン・カルチャー」の間のカウのレコーディング音源。フリスとカトラー主導のチェンバー・ロックを展開していて、ある意味典型的なRIO系サウンドというか、ストレンジなオルタナ感は後のスケルトン・クルーにも通じる。キャバレー・ミュージック的な不思議な妖艶さを放つダグマーのボーカル、切り込んでくるフリスのギター＆ヴァイオリン、神経質で張りつめたカトラーのドラムに、クーパーやホジキンソンの管楽器等が絡み、暗く湿った独特の美しさとストレンジネスが交叉。決して聴きやすい部類のサウンドではなく、巷一般では政治絡みの変テコな音楽として敬遠されがちかも知れないが、それはほとんど誤解というか、このグループのやっていることは、例えばボーダーレスで不定形な事象をとらえようとする試みという印象。生々しいリアリティが核にあって、そこに触れさえすれば美しさや面白さが顕われてくると思う。素晴らしい！。
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輸入盤／デッドストック入荷
(Psyche/Chamber,Strange,Progressive / Digi-Pack CD(2004 Re-master) / ReR/UK)
Dagmar Krause(vo)
Fred Frith(g,vln,b,p)
Chris Cutler(ds,per)
Georgie Born(b,cello,vo)
Lindsay Cooper(basn,oboe,sax,rcdr)
Tim Hodgkinson(org,clnt,p)
Producerd by Art Bears
収録曲目
01.On Suicide
02.The Dividing Line
03.Joan
04.Maze
05.In Two Minds
06.Terrain
07.The Tube
08.The Dance
09.Pirate Song
10.Labyrinth
11.Riddle
12.Moeris Dancing
13.Piers
14.Silence
