ドイツのMPS/プロミシング・ミュージックから、08年新規24ビット・リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様で、被せオビ付。音質はクリアかつ迫力があって非常によい。バルネ・ウィランはフランスのニース出身の管楽器奏者で、ユーロ・ジャズ界では『フランスを代表する』という形容詞の付くかなりのビッグ・ネーム。本作は、68年にドイツMPSからリリースされたバルネ・ウィラン&ヒズ・アメイジング・フリー・ロック・バンド名義唯一のアルバムで、メンバーは、ウィラン、ヨアヒム・キューン、ミミ・ロレンツィーニ、ギュンター・レンツ、アルド・ロマーノ(ex.トータル・イシュー,ドン・チェリー,etc)、ウルフガング・パープの6人編成、プロデュースはヨアヒム・ベーレント。1曲目の「フール・オン・ザ・ヒル」は普通にロック寄りのジャズで、ワウ・ギターがいい感じといった程度なのだが、2曲目以降のキューンのオルガンはちょっと尋常ではない変態振りで、ノイズと紙一重の高速弾き倒しというか、デタラメなようでいて絶妙のグニャグニャ&フニャフニャ音の炸裂は非常に圧巻。「親愛なるリアリー博士」というタイトル通り、全体にLSD絡みの正しくサイケなギラギラ感満点のサウンドで、このオルガンの異様さだけでも十分にイカレてるが、ピアノもキース・ティペット辺りと近似した感覚でとても面白い。コロシアムっぽい曲や「キープ・ミー・ハンギン・オン」をカヴァーしてたりと、B級センスなリフやフレーズも満載で文句なしの好盤と思う。ともかくもこのオルガンは凄い。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche/Progressive,Blues,Jazz Rock / Paper-Sleeve CD(2008 24bit Re-master) / MPS,Promising Music/German)
Barney Wilen(sax)
Joachim Kuhn(org,p)
Mimi Lorenzini(g)
Gunter Lenz(b)
Aldo Romano(ds)
Wolfgang Paap(ds)
Produced by Joachim E. Berendt
収録曲目
1.The Fool On The Hill
2.Dear Prof.Leary
3.Ode To Billie Joe
4.Dur Dur Dur
5.Why Do You Keep Me
6.Lonely Woman
7.Respect