イタリアのGDR(グローバル・ダクナム・レコード)から、91年の未発表音源1曲をボーナスで加えての、デジパックでのリシュー。アクトゥアラは、ジャズ畑で活動していたワルテル・マイオーリとダニエーレ・カヴァランティが中心となって、73年にミラノで結成されたグループで、路上パフォーマンスやウンブリア・ジャズ・フェスでの活動を観て、フランコ・バッティアートが気に入ったらしい。本作は、73年にイタリアのブラ・ブラからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、マイオーリ、カヴァランティ、アントニオ・チェラントーラ、ローラ・マイオーリ、リーノ・カプラ・ヴァッキーナの5人編成を基本に、曲によってヴィオラやリコーダーのゲスト参加がある。プロデュースはピーノ・マッサーラ。オーボエ、ピッコロ、各種フルート、ホイッスル、サックス、クラリネットなどの管楽器を中心に、ナイロン弦ギター、バラライカ、タンブーラ、ヴィオラなどの弦楽器、モロカン・ボンゴ、コボロ、タブラ、シロフォン、各種アフリカン・パーカスが絡む、地中海音楽とアラブ音楽、インド音楽の要素が入り交じったハイブリット・サウンドを展開しており、ちょっと独特の国籍不明エスニック・ミュージック。サード・イアー・バンド的との形容もされるが、インプロの比重の高さや浮世離れした雰囲気は近似する部分があるものの、ミニマル色もドローン感も強くなく、この土埃の舞う乾いた音色の猥雑感は、むしろクレズマティックでロマ系の香りという印象。とはいえ、淡々とゆったりしたウネリは同じ耳に心地好く、正しくサイケな好盤でかなり面白いと思う。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche/Mediterranean,Arabic,Indic / Digi-Pack CD(2013) / GDR/Italy)
Walter Maioli(oboe,fl,pclo,hmca,reeds,wsle,per)
Daniele Cavallanti(sax,clnt)
Antonio Cerantola(ac-g,balalaika)
Laura Maioli(tambura,per,wsle)
Lino Capra Vaccina(aftican-per,koboro,tab,xyl,gong,wsle,bow,per)
Nello Granato(clnt,rcdr)
Maurizio Dones(vla)
Produced by Pino Massara
収録曲目
1.When The Light Began
2.Mammoth R.C.
3.Altamira
4.Sarah' Ngweha
5.Alef's Dance
6.Dejanira
bonus track:
7.Flauti (Walter Maioli 1991)