UKのリアクティヴ/エソテリックから、12年新規24ビット・リマスターでのリシュー。新規リマスターにより、クリアで迫力もあって非常に音質がよくなっており、ちょっとビックリさせられる。タンジェリン・ドリームは67年にベルリンで結成されたグループで、アシュ・ラ・テンペル、クラスター、アジテーション・フリー等の直関連も含め、エレクトロニクス&音響系プログレ・シーンに広く影響を与え、現在も現役で活動を続けるジャーマン・サイケのビッグ・ネーム。本作は、70年にドイツのオールからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、エドガー・フローゼ、クラウス・シュルツェ、コンラッド・シュニッツラーのトリオ編成を基本に、曲によってジミー・ジャクソン(ex.ハブーブ,エンブリオ,アモン・デュール・セカンド,etc)がゲスト参加、ウルリッヒ・ヴィーゲルとクラウス・フロイディヒマンの共同プロデュース。楽器による即興演奏を主体とするカオティックなサウンドで、次作以降のシンセサイザーを主体とした電子音楽領域の作品とは趣を異にする。元々ハード・ロックやサイケ・ビートを演っていたフローゼやシュルツェが、シュニッツラーと共にここで試みているのはおそらく『カオスの演出』で、パンク以前の脱構築作業と云ってよいと思う。そこで解体されるのは、メンバー自身の様々なバック・ボーンや音楽的キャリアで、それは解体された個々の断片から何か新しいモノを創り出そうとする、試行錯誤の過程なのかも知れない。未整理である意味とっちらかってはいるが、メンバー達の決意と意気込みが感じられる、ともかくも重厚で暗く激しいサウンド。従来の盤ではモワ~っとしていたサウンドが、このリアクティヴ盤ではあたかも雲が晴れたかのようにクリアーになっていて、細かいところが聴こえて何をやっていたのか十分に分かり、かなり納得出来て楽しめる。こんなにカッコよかったとは!。本作後、シュルツェはアシュ・ラ・テンペル、シュニッツラーはクラスターへ。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche/Electronics,Experimental / Jewel-case CD(2012 24bit Re-master) / Reactive,Esoteric/UK)
Edgar Froese(g,org,p,effects)
Klaus Schulze(ds,per,effects)
Conrad Schnitzler(cello,vln,g,effects)
Jimmy Jackson(org)
Producerd by Hans Ulrich Weigel, Klaus Freudigmann
収録曲目
1.Genesis
2.Journey Through A Burning Brain
3.Cold Smoke
4.Ashes To Ashes
5.Resurrection