USAのキュニフォーム・レコードから、2枚組でのリリース。レディオ・マサカー・インターナショナル(RMI)は、おそらくシェフィールド出身のグループで、ダンカン・ゴダード、スティーヴ・ディンスダーレ、ゲイリー・ホートンの3人が、70年代末の学生時代に結成していたDASを母体としている。88年のDAS解散後、各々バラバラに活動していたが、93年にゴダードとディンスダーレが再集結してユニット活動を開始、94年にホートンも合流してRMI結成となったらしい。本作は、24年にリリースされた新作アルバムで、近年はほとんどの作品が配信リリースだったが、今回14年振りにキュニフォームからのフィジカル・リリースとなった。ある。メンバーは、前述のゴダード、ディンスダーレ、ホートンのトリオ編成で、プロデュースはバンド。70年代中期〜80年代前期のタンジェリン・ドリーム的なエレクトロニクス・プログレというか、かなりモロにタンジェリンを彷彿させられるベルリン・スクール系サウンドを展開。その意味では、ファーストから一貫したタンジェリン・フォロワー・サウンド変わらずで、ダークネスとスペイシーなコズミック感がプログレ調の情感に収束する、素直にカッコいいサウンドスケープを堪能出来る。シンセやメロトロン、シーケンサーの使い方や音色が似ているのは勿論だが、おそらく彼らが最もタンジェリンに似ているのは、3人ともそれぞれギターやベース、ドラムといった楽器の基礎があることで、それがタンジェリンやクラウス・シュルツと同じようなバンド感や、深みと幅の広がりをサウンドに与えているのかも知れない。正しくサイケな、エレクトロニクス・プログレ系文句なしの好盤と思う。
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輸入盤
(Psyche/Progressive,Electronics,Drone / Jewel-case 2CD(2024) / Cuneiform Records/USA)
Duncan Goddard(syn,electronics,b)
Steve Dinsdale(kbd,syn,electronics,per)
Gary Houghton(g,syn,loop,electronics)
Producerd by Radio Massacre International
収録曲目
(Disc1):
1.Galactic Furnace Part 1
2.Galactic Furnace Part 2
(Disc2):
1.Galactic Furnace Part 3