国内のソニーから、BSCD2(ブルー・スペックCD2)&エンボス3面開きデジパックでのリリース。ジ・オーブはロンドン出身のDJ&エレクトロニクス奏者アレックス・パターソンのユニットで、キリング・ジョークのローディを経て、高校時代からの知り合いだったユース(aka.マーティン・グローヴァー/ex.キリング・ジョーク,etc)と共に、80年代末からハウス/ダブ/テクノ方面で活動。デヴィッド・ギルモアはケンブリッジ出身のギタリストで、何よりピンク・フロイドでの活動で知られていると思う。本作は、10年にリリースされたオーブとギルモアのコラボレーション・アルバム「メタリック・スフィアーズ」のリミックス&リワーク作品で、ユースがオーブに持ち掛けた企画らしい。クレジット・メンバーは、ギルモア、オーブ、ユース、ティム・ブラン、マルシア・メッロ、マイケル・レンダール等々、ユースとレンダールの共同プロデュース。「メタリック・スフィアーズ」と同様、概ねハウス系の範疇に入るクラブ系サウンド方面変わらずで、オリジナルのフロイド的SEが飛び交うちょっとしたダーク感や、スペイシーなサウンド・パースペクティヴ、アンビエント調の奥行き感辺りをそれなりに担保しつつ、むしろ少しメロディアスなプログレ感が増しているような印象も受ける。それは、オリジナルに比べより空間的なサウンドスケープと、楽曲を再構成してシームレスに繋げたアレンジのプログレ感によるのかも知れず、ギルモアのギターや耳触りの丸いエレクトロニクス・フラグメントのハマりも上々。なるほど「イン・カラー」が付いたタイトル通り、より色彩鮮やかになった感じで、正しくサイケで流していて心地好い好盤と思う。リズム・トラック自体もしつこくなく、アンビエント系としても十分に成立している。
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国内盤
(Psyche/Electronics,House,Ambient,Progressive / Digi-Pack BSCD2(2023) / Sony Music/Japan)
David Gilmour(g,vo)
Alex Paterson(kbd,tt)
Youth(b,kbd,programming)
Tim Bran(kbd,programming)
Marcia Mello(ac-g)
Michael Rendall(kbd,programming)
Roney FM(narration)
Produced by Michael Rendall, Youth
収録曲目
1.Seamless Solar Spheres Of Affection Mix/シームレス・ソーラー・スフィアーズ・オブ・アフェクション・ミックス
2.Seamlessly Martian Spheres Of Reflection Mix/シームレスリー・マーティアン・スフィアーズ・オブ・リフレクション・ミックス