UKのマイ・オウン・プレジャーから、先行リリースのアナログLPにリミックス音源等5曲をボーナスで加えての、限定ペーパースリーヴCDでのリリース。見開き紙ジャケ仕様。ハンナ・ピールは、北アイルランドのクレイガボン生まれサウス・ヨークシャーのバーンズリー育ちのエレクトロニクス奏者兼コンポーザーで、ジョン・フォックス&ザ・マーツでの活動やポール・ウェラーのアレンジャーとして知られているかも知れない。本作は、21年にリリースされたおそらくソロ名義セクス・アルバムで、全編ハンナのエレクトロニクスを軸に、曲によってベン・リードがベースでゲスト参加、ハンナとTJ.アレンの共同プロデュース。デリア・ダービーシャーのBBCレディオフォニック・ワークショップ関連音源や、KPMレーベルの無名ライヴラリー(映画、TV、CMのBGM用)音源等、70年代のマテリアルをサンプリング・ソースとして使い、自身のオリジナル・マテリアルも交えてオーケストレーション、アレンジ、コラージュ、エディットを施して制作。概ね、エレクトロニクス、音響系、テクノ等々の要素をプログレ的センスで括ったような、ちょっと独特の電子音楽調サウンドに仕上がっていて、ソース音源群の70年代的空気感と、当世風のソリッドな洗練感がいい塩梅で交叉。全体にそれ程ダンサンブルではないが十分にリズミックで、70年代的音色を担保しつつも、エレガントさがカッコよさに収束するサウンドスケープは非常に見事。あまり知名度はないかも知れないが、この線としては濃密でセンスのよい好盤と思う。EUプレス盤
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輸入盤
(Psyche/Electronics,Techno,Progressive / Paper-Sleeve CD(2021) / My Own Pleasure/UK,EU)
Hannah Peel(electronics)
Ben Reed(b)
Producede by Hannah Peel, TJ Allen
収録曲目
01.Wind Shadow
02.Emergence In Nature
03.Patterned Formation
04.Carbon Cycle
05.Ecovocative
06.Fir Wave
07.Reaction Diffusion
bonus track:
08.Emergence In Nature (Mark Ayres Radiophonic Workshop Remix)
09.Ecovocative (Paddy Kingsland Remix)
10.Carbon Cycle (Jo Hutton Remix)
11.Unheard Delia Part 1
12.Unheard Delia Part 2