ノルウェーのパンクロマティックからのリリース。ブレイザブリクは、おそらくベルゲン出身のエレクトロニクス奏者モッテン・ビルケラン・ニールセンのユニットで、巷ではタンジェリン・ドリームやクラウス・シュルツェの影響下で語られる、いわゆる『ベルリン・スクール系』として紹介されることが多いかも知れない。本作は、20年にリリースされたフォース・アルバムで、メンバーは、シンセ、アコギ、ドラム・プログラミングのビルケラン・ニールセン、ギター&フルートのホーコン・オフトゥン(ex.タスメルケ,ヨルズシュー,etc)のデュオ編成。概ね、「ルビコン」~「タングラム」期のタンジェリン的というか、シンフォニック・プログレの要素を内包する楽曲とアレンジ、エレクトロニクスを軸とした端正な演奏が、ダイナミズムの効いたシリアスな透徹感に収束。ダークだがプログレ的情感が担保された空気感、シーケンサーやホワイトノイズの使い方などは、かなり「ルビコン」、「リコシェ」辺りを彷彿させられ、要所で鳴り響くエレキ・ギターの存在感も、音色は別系統だがエドガー・フローゼ的サイケ感に近似していて、70年代後半のタンジェリン的エッセンスを上手く継承している印象。全体に、冗長さのない引き締まったサウンドで、タンジェリンが好きなリスナーは勿論、エレクトロ・プログレ系愛好家は要チェックの好盤と思う。尚、3,4曲目は17年セカンド「ペナンブラ」収録曲のリミックス&リマスター・ヴァージョンだが、1,2曲目が各20分以上あって、新作としてのボリュームは十分。
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輸入盤
(Psyche/Electronics,Progressive,Symphonic / Jewel-case CD(2020) / Pancromatic/Norway)
Morten Birkeland Nielsen(syn,ac-g,ds-programming)
Hakon Oftung(el-g,fl)
Mastered by Jorgen Kirksaether
収録曲目
1.Omicron pt. I
2.Omicron pt. II
3.Penumbra pt. I (remix & remaster)
4.Penumbra pt. II (remix & remaster)