UK/USAのアンシーン・ワールズ・レコードから、限定ペーパースリーヴでのリシュー。インタビュー等を掲載したブックレットが綴じられた、見開きブック型紙ジャケ仕様の2枚組。ブルー・ジーン・ティラニー(本名ロバート・シェフ)はテキサス州サン・アントニオ出身のキーボーティスト兼実験音楽家で、ジョン・ケージやデヴィッド・バーマン、ロバート・アシュリー等の作品への参加の他、カーラ・ブレイ・バンドやイギー・ポップ&ストゥージズでも活動した。ピーター・ゴードンはニュー・ヨーク出身のコンポーザー兼サックス奏者兼実験音楽家で、リース・チャタムとのラヴ・オブ・ライフ・オーケストラ等での活動でも知られているかも知れない。本作は、76年11月6日にカリフォルニアのバークリーのユニバーシティ・アート・ミュージアムで、3夜に渡って行われたコンサートを収録した発掘ライヴ盤で、ティラニーの曲をディスク1に、ゴードンの曲をディスク2に収録した2枚組。メンバーは、ブルー・ジーン、ピーター・ゴードン、カール・ヤング、パトリス・マンジェ、ジャネット・キュニバーティ、ポール・ドレシャー、スティーヴ・バーテク(ex.ストロベリー・アラーム・クロック,etc)、ジーン・レフキン等々。メンバーの多くは、ブルー・ジーンの78年アルバム「アウト・オブ・ザ・ブルー(ディスク1の3,4曲目収録)」にも参加していて、ゴードンのディスク2も含め、今でいうレア・グルーヴ方面の小洒落たモンド系ポップネスと、テリー・ライリーの「イン・C」をバンドで演奏しているようなミニマル色が交叉。全体に妙な浮遊感サイケ・サウンドに仕上がっていて、けっこう面白い好盤と思う。
輸入盤/限定プレス
(Psyche/Minimal,Pops,Electronics / Paper-Sleeve 2CD(2019) / Unseen Worlds Records/UK,USA)
"Blue" Gene(p)
Peter Gordon(sax,el-p,mixing)
Karl Young(sax,wind)
Patrice Manget(vo)
Janet Cuniberti(cvnt,el-p)
Paul Dresher(el-g,ac-g)
Steve Bartek(b)
Gene Reffkin(ds,per)
Rich Gold(live-mixing)
Maggi Payne(recording,mixing)
Produced by Unknown
収録曲目
(CD1):
1.Without Warning
2.On The Other Hand
3.Living A Double Life
4.Next Time Might Be Your Time
(CD2):
1.Machomusic
2.God's A Man
3.When Baby Gets Wet
4.Cloves And Cinnamo
5.Intervallic Expansion