スイス/EUのWRWTFWW(ウィー・リリース・ホワットエヴァー・ザ・ファック・ウィー・ウオント)レコードから、3面開きデジパック&2枚組でのリリース。ユタカ・ヒロセ(広瀬豊)は山梨県甲府市出身のキーボーティスト兼サウンド・デザイナーで、芦川聡や吉村弘が所属していたサウンド・プロセス・デザイン・オフィス関連の、ミサワホーム企画「サウンドスケープ」シリーズの1枚として、ファースト・アルバム「Nova」を86年にリリースした。本作は、25年にリリースされた通算フィフス・アルバムで、広瀬本人によるライナー・ノーツ付。全て広瀬1人による制作で、「Voices」のタイトル通り、様々な言語の会話や歌謡/唱謡のサンプリングを主軸に、日常音/自然音&フィールド・レコーディング・マテリアル、エレクトロニクス・ノイズフラグメント、何かしらの楽器音等を、適時ダブ感も交えたテクノ調リズムを絡めてコラージュ&エディットした、ミュジック・コンクレート&アンビエント・テクノ調サウンドを展開。まるで地下歩行空間の喧騒のような、畳み掛けてくる『音』の洪水的サウンドスケープは、埋没感十分でともかくも圧巻というか、目眩く情報量の多さはトリップ感満点。この当世風の猥雑なサイケ感は、従来の『音で時間を彫刻する』というコンセプトは担保しつつ、「Nova」の俳句的モノクロ感とは鮮やかな対比を成していて、優れて映像的な『音』の濃密さが意識の彼岸へと収束していく感覚は、かなりエキセントリックで面白い。この線としては文句なしの好盤と思う。
輸入盤
(Psyche/Musique Concrete,Ambient Techno / Digi-Pack 2CD(2025) / We Release Whatever The Fuck We Want Records/Switz,EU)

Yutaka Hirose(all performe)
Supervision by Olivier Ducret & Stephan Armleder
Produced by Unknown
収録曲目
(CD1):
01.Library
02.The Other Side Part 1
03.Deserts
04.Uprising
05.The Other Side Part 2
06.Contrast
(CD2):
07.Mixture
08.The Other Side Part 3
09.Weed
10.Color
11.The Other Side Part 4 ver.2
12.Notation



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