国内の日本コロムビアから、UHQCD(アルティメイト・ハイ・クォリティCD)&18年新規リマスターでのリシュー。ムクワジュ・アンサンブルは、すでにベルリン・フィルの一員としてデビューしていた高田みどり、深町純等とサントラを手掛けていた荒瀬順子、山本邦山の尺八作品等に参加していた定成庸司の、3人の打楽器奏者によるユニット。本作は、81年に日本コロムビア傘下のベター・デイズからリリースされたファースト・アルバムで、タイトルは「ムクワジュ・ファースト」。メンバーは、高田、定成、荒瀬の3人に、曲によって久石譲、ペッカー、松武秀樹(ex.冨田勲,YMO,etc)が適時参加していて、久石は全曲の作曲とプロデュースも兼任。久石のミニマル・ミュージック作品の原点としても知られているアルバムのようだが、マリンバ、ミトラ・マリンバ(ブースター付マリンバ)、ヴィブラフォン、クロマティック・ゴング、トム・トム、ボンゴ等の打楽器群に、ピアノ、エレピ、シンセ、ラテン・パーカス等が絡むミニマル・サウンドを展開。楽曲はアフロな民族音楽的リズムを基調としていて、フラクタルなマリンバ&ヴィブラフォン空間に、スタイリッシュなシンセ&プログラミング、アクセントを生むラテン・パーカスなどが絡み、殊の外キャッチーで洗練されていて聴きやすい。メインとなる打楽器の違いもあってか、曲毎に曲想が異なっていて飽きが来ず、ともかくも流していて心地好い。このパーカス・アンサンブルは上等で非常に面白く、エレクトロニクス的要素も含めパーカス・アンビエント系としても聴ける好盤と思う。
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国内盤
(Psyche/Minimal,Ambient,Drone / Jewel-case UHQCD(2018 Re-master) / Nippon Columbia/Japan)
Midori Takada/高田みどり(mrba,vib,gong,tom-tom,per)
Yoji Sadanari/定成庸司(mrba,gong,tom-tom,per)
Junko Arase/荒瀬順子(mrba,mitra-mrba,gong)
Joe Hisaishi/久石譲(el-p,p)
Pecker/ペッカー(latin-per)
Hideki Matsutake/松武秀樹(syn,programming)
Produced & Composed by Joe Hisaishi/久石譲
収録曲目
"Mkwaju Suite/ムクワジュ組曲":
1.Mkwaju/ムクワジュ
2.Shak Shak/シャク・シャク
3.Lemore/レモア
4.Tira-Rin/ティラ=リン
5.Pulse In The Mind/パルス・イン・マイ・マインド
6.Flash-Back/フラッシュ=バック