USAのスペリオール・ヴァイアダクトから、デジパックでのリシュー。ラ・モンテ・ヤングはアイダホ州バーン出身の実験音楽家兼コンポーザー、マリアン・ザジーラはニュー・ヨーク出身のマルチ・アーティストで、63年にヤングがニューヨークで立ち上げた実験音楽集団『シアター・オブ・エターナル・ミュージック(TOEM)』の主要メンバーとして活動、特に夫婦のデュオはドローン・ミュージックの先駆的存在となった。余談だが、TOEMはテリー・ライリー、ジョン・ケイル、トニー・コンラッド、アンガス・マクリーズ、ジョン・ハッセル等々が参加、ドリーム・シンジケートやヴェルベット・アンダーグラウンドも含め多方面に派生、影響を及ぼしたしたことから、ヤングは「ドローン/ミニマル・ミュージックの父」とも呼ばれる。本作は、69年にUSAエディションXから2800枚限定プレスでリリースされたデュオ名義ファースト・アルバムで、69年7月31日ミュンヘンのハイナー・フリードリヒ・ギャラリーでのライヴ音源(1曲目)、64年8月23日ニュー・ヨークの自宅スタジオ音源(2曲目)を収録したもの。メンバーは、ヤングとマリアンの2人で、1曲目はサイン波とラーガ詠唱的ヴォイス、2曲目は弓弾きも交えたゴング群によるドローン・サウンドを展開。例えば1曲目などは、パンディット・プラン・ナート辺りがやっていることを、タンブーラをサイン波に置き換えただけともいえなくもないが、2人のラーガ詠唱的ヴォイスや2曲目のゴングのチベタン・ベル的響きには、どこかしらチベット密教の香りも内包されている印象で、インドやチベットのスピリチュアル感を自分たちの日常空間に持ち込むという意味で、当時は先駆的でありドローン・ミュージックの原点ということなのかも知れない。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤
(Psyche/Drone,Ambient,Electronics / Digi-Pack CD(2022) / Superior Viaduct/USA)
La Monte Young(voice,electronics,gong)
Marian Zazeela(voice,gong)
Produced by Unknown
収録曲目
1.31 VII 69 10:26 - 10:49 PM (a section of Map of 49's Dream the Two Systems of Eleven Sets of Galactic Intervals Ornamental Lightyears Tracery)
2.23 VIII 64 2:50:45 - 3:11 AM The Volga Delta (a section of Studies in the Bowed Disc)