イタリアのブラック・スウェット・レコードから、3面開きデジパックでのリリース。ユーリ・カミサスカはミラノ近郊のメレニャーノ出身のシンガー兼実験音楽家で、フランコ・バッティアートやバッティアートとのテライオ・マグネティコの他、クラウディオ・ロッキ、ラウル・ロヴィゾーニ、ジュスト・ピオ、リノ・カプラ・ヴァッキーナ・アンサンブル等々、数多のイタリア実験音楽畑の作品への参加で知られているかも知れない。本作は、78年の未発表音源をコンパイルした初出発掘音源盤で、4月19日にモンツァのヴィッラ・レアーレで行われたレヴォルツィオーネ・インテリオーレ・デッルオモ・フェス(1~3曲目)と、年月日不明のミラノのコムーナ・バイレスでのライヴ音源が収録されている。メンバーは、カミサスカのハーモニウム(リード・オルガン)&声が基本で、3,4曲目にはロベルト・マッツァのオーボエ&ソプラノ・サックスが入る。4曲とも、ほぼ1つのテーマをドリアン・スケール調で展開したドローン・アンビエント・サウンドで、超然とした悲しげな響きや曲調は、例えばテリー・ライリーの「ポッピー・ノー・グッド~」やサード・イアー・バンドの「アース」、バッティアートの「東方から西方へ」辺りに近似する印象。非常に淡々とした幽玄なハーモニウムと、口ずさみとホーミーの狭間を行く感じのヴォイス・パフォーマンスは、ある種の静謐さを放っていて、オーボエが儚く鳴り続ける3曲目の美しさも絶妙。全体に、どこからともなく聞こえてくるような浮遊感がともかくも心地好く、時間の流れと空気の色が変わる、優れて瞑想的な大好盤と思う。素晴らしい!。
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輸入盤
(Psyche/Drone,Ambient,Arabic,Progressive / Digi-Pack CD(2018) / Black Sweat/Italy)
Juri Camisasuca(hnum,voice)
Roberto Mazza(oboe,sax)
Produced by Unknown
収録曲目
1.La Consapevolezza Che Tutto Pervade (Part 1)
2.La Consapevolezza Che Tutto Pervade (Part 2)
3.Sincronie (Part 1)
4.Sincronie (Part 2)