USAのモード・レコードからのリリース。ギャヴィン・ブライアーズはヨークシャー州グール出身のコンポーザー兼コントラバス奏者で、60年代前半にデレク・ベイリーのインプロヴィゼイション・アンサンブル、ヨーゼフ・ホルブルックにベーシストとして参加。70年代以降は、ポーツマス・シンフォニア等の自身のアンサンブルを率い、現在も現代音楽畑で活動するビッグ・ネーム。本作は、セス・ヨーゼル(ex.アパートメント・ハウス,etc)とウルリッヒ・クリーガー(ex.アール・ゾイ,etc)が中心となって、04年にレコーディングされ07年にリリースされた初期作品集で、24ビット・ハイ・ディフィニション・マスタリング盤。メンバーは、ヨーゼルとクリーガーを軸に、曲によってエリ・フリードマン、井川弥生、ジョン・デイヴィス(ex.ナーヴ,etc)、ケニー・グロホフスキー(ex.ブランドX,etc)等が適時参加、ヨーゼル、クリーガー、ロバート・ポスの共同プロデュース。オブスキュア・レーベルのブライアーズ/ジョン・ホワイト連名作品「マシーン・ミュージック」に、デレク・ベイリー、フレッド・フリス、イーノ、ブライアーズの4人ヴァージョンが収録されていた1曲目、ひたすらDの音を鳴らし続ける2曲目、オモチャ群とラジオ?のコンクレート/コラージュの3曲目、ビートルズの曲を各パートの小節をズラして演奏したメドレーの4曲目、どれもキテレツでハミ出し感満点。スリーヴ写真のイメージ通り、ブライアーズの変態感炸裂のユーモラスな好盤と思う。
輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche/Experimental,Avant-Garde,Progressive / Jewel-case CD(2007) / Mode Records/USA)
Gavin Bryars(compose)
Seth Josel(el-g,ac-g,12-g,b)
Ulrich Krieger(sax,rcdr,tbrn,mrcs,tom-tom,diverse-toys)
Eli Friedmann(el-g)
Yayoi Ikawa(p)
John Davis(b)
Kenny Grohowski(ds)
Art Directed by Brian Brandt
Produced by Seth Josel & Ulrich Krieger with Robert Poss
収録曲目
1.The Squirrel And The Ricketty-Racketty Bridge (1971)
2.Pre-Mediaeval Metrics (1970)
3.Made In Hong Kong (1970)
4.1, 2, 1-2-3-4 (1971)
(Help/Helter Skelter/Glass Onion/Fixing A Hole/I Want You/Aday In A Life/Sexy Sadie/Good Night)