USAのウエスタン・ヴァイナルから、限定ペーパースリーヴでのリリース。見開き紙ジャケ仕様。エリック・ホールはシカゴ出身のマルチ奏者で、20年ファースト「18人の音楽家のための音楽(スティーヴ・ライヒ)」で21年度リベラ・アワードの最優秀クラシックレコード賞を受賞、ライヒ本人からも「作品を生まれ変わらせた」と称賛され、ミニマル・ミュージックのニュー・カマーとして注目を集める存在となった。本作は、26年にリリースされたサード・アルバムで、メンバーは、ギター、ピアノ、エレピ、オルガン、シンセ、ベース、レコーディング、ミックスをマルチに熟すホール1人。グレン・プランカ、シャルルマーニュ・パレスタイン、ローリー・シュピーゲル、ライヒの著名ミニマル曲を、よりヒプノティック感が前面に顕れるように再解釈したということのようで、確かに感覚が麻痺していくような反復ループによる催眠効果は十分の印象。ところで同時に、ギターやピアノ、オルガンなどの主軸楽器の音色が、わりと輪郭がクッキリした音像で立ち上がりつつも、全体としてはぼやけながら滲んでいく感覚に埋没していて、その意味では爪楊枝の先が集合して平面となるようなドローン感にも収束。ポップで透明感のある音像は流していて心地好く、非常に正しくサイケで面白い好盤と思う。余談だが、本作は1人アンサンブル・ミニマル三部作の3作目だそうで(なので「ソロ・スリー」)、前述のファーストが1作目、23年セカンド「カント・オスティナート(シメオン・テン・ホルト)」が2作目ということらしい。素敵!。
輸入盤
(Psyche/Minimal,Ambient,Drone / Paper-Sleeve CD(2026) / Western Vinyl/USA)

Erik Hall(el-g,p,org,el-p,syn,b)
Produced by Unknown
収録曲目
1.The Temple Of Venus Pt. 1 (Glenn Branca)
2.Strumming Music
3.A Folk Study
4.Music For A Large Ensemble



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