USAのプロジェクトから、デジパックでのリリース。LTD.1000。エリク・ウォローはヘムセダール出身のノルウェー人ギタリストで、テリエ・リピタルに師事し一部ではその継承者ともいわれた。ベンディク・ホフセスとのチェレステを経て、80年代前半からソロ活動を開始、主にギター、ギター・シンセ、エレクトロニクス等を使った、ダークな情感を放つ独自のニュー・エイジ&音響系作品をリリースし続けている。本作は、18年にリリースされたアルバムで、全てウォロー1人による多重レコーディング。エレキ・ギター、e-ボウ、ハーモナイザーによる、絵に描いたようなドローン・サウンドを展開していて、終始どこか遠くで鳴っている感じのゆったりしたスローな揺らぎが、ノスタルジックな淡い情感に収束。例えば、サハラ砂漠の石灰岩群、晴れた日の雪原、静止した湖面に映る紅葉などなど、無人だがどこかで生き物の息遣いが微かに漂う、神々しく絵画的な風景のイメージ。オーロラを超スロー再生で観ているような典型的なドローンだが、引き込まれるように落ち着ける周波数帯をよく知っているというか、ともかくも非常に心地好くハマれるアンビエント・サウンドスケープ。タイトル通り、悠久の瞬間の積み重ねとしての「永遠」を想起させられる、優れて瞑想的で美しいサウンドで、時間の流れと空気の色が変わること請け合いの大好盤と思う。素晴らしい!。
輸入盤/限定1000枚プレス
(Psyche/Progressive,Meditation,Drone,Ambient / Digi-Pack CD(2018) / Projekt/USA)
Erik Wollo(el-g,e-bow,harmonizers)
Produced by Erik Wollo
収録曲目
"Infinite Moments":
1.Part 1
2.Part 2
3.Part 3
4.Part 4
5.Part 5
6.Part 6