UK/ドイツのハーフ・キャット・レコードから、デジパックでのリリース。アンソニー・ムーアはロンドン出身の実験音楽家&コンポーザー&マルチ・プレイヤーで、何よりスラップ・ハッピーとヘンリー・カウでの活動で知られていると思う。アート・スクールで現代音楽を学んだ後、70年にドイツに渡ってハンブルクを拠点に活動を開始、アンダーグラウンド・シネマのサントラ制作に携わる中で、映像ジャーナリストのウーヴェ・ネッテルベックと知り合い、ネッテルベックを通じてファウストやダグマー・クラウゼ等とも交流、71年にソロ・デビュー、72年にスラップ・ハッピー結成という流れ。A.K.A.は、ムーアが、イギリス在住のミュージシャン兼映画監督のキース・ロッドウェイ、癌サバイバーとして小児癌慈善運動でも知られるピアニストのアマンダ・トンプソンと新たに結成したユニットで、本作は26年にリリースされたファースト・アルバム。メンバーは、ギター&エレクトロニクスのムーア、シンセ&フィールド・レコーディングのロッドウェイ、エレピのトンプソンのトリオ編成で、インプロを主体としたドローン・アンビエント方面のサウンドを展開。水の底調オルガン的音色のループ空間に、爪弾き調ギター&エレピ、シンセのホワイトノイズ、何かしらのフィールド・レコーディング・マテリアルが浮かんでは消えてゆく、非常に静謐な40分程度のサウンドスケープを堪能出来る。全体が淡い郷愁感に収束していて、絶妙のリヴァーブ塩梅がともかくも心地好く、埋没感満点の大好盤と思う。
輸入盤
(Psyche/Drone,Ambient,Electronics,Collage / Digi-Pack CD(2026) / Half-Cat Records/UK,German)

Anthony Moore(g,electronics)
Keith Rodway(syn,field-recordings)
Amanda Thompson(el-p)
Produced by Unknown
収録曲目
1.Electromics



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