フランスのラープスから、限定ペーパースリーヴでのリリース。エコパック見開き紙ジャケ仕様、LTD.150枚プレス。アイコ・タカハシは神戸出身のピアニスト&エレクトロニクス奏者で、少なくとも現在はスロヴェニアのノヴァ・ゴリツァを拠点に活動しているようだ。21年から配信でミニ・アルバム等のリリースを開始、23年にファースト「イット・クドゥ・ハヴ・ビーン・ア・ビューティフル」を発表、25年にはオールド・アメリカとのスプリット作品もCD-Rで自主制作リリースしている。本作は、25年にリリースされたソロ名義セカンド・アルバムで、手書きシリアル・ナンバー入。メンバーは、ピアノ、テープ・ループ、ドローン・エレクトロニクスのアイコ1人による多重レコーディング。テープ・ループとエレクトロニクスによるドローン空間に、爪弾くような朴訥なピアノが浮かんでは消える、非常に静謐で淡々としたアンビエント・サウンドを展開。鳥の囀りや小川のせせらぎなどのフィールド・レコーディング・マテリアルも効果的で、『ゴリツィアとノヴァ・ゴリツァの間にあるイゾンツォ川近くの、アイコ所有の古いスタジオでレコーディングされた』とあり、ほとんどその南ヨーロッパの片田舎のイメージ通りのサウンドスケープ。ピアノ&エレピのサステイン加減と爪弾き感の間が絶妙で、全体が淡い郷愁系の情感に収束する様は実に見事。耳触りの柔らかさがともかくも流していて心地好い、時間の流れと空気の色が変わるドローン・アンビエント系の大好盤と思う。素敵!。
輸入盤/150枚限定プレス
(Psyche/Drone,Ambient,Electronics / Paper-Sleeve CD(2025) / Laaps/France)

Aiko Takahashi(p,tape-loops,drones)
Produced by Unknown
収録曲目
1.Un Beau Matin D'Ete
2.La Ligne Verte
3.Vases A Iris
4.La Lecon
5.Poissons Rouges
6.Vers L'Etranger
7.Bleu Nu



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