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カナダのポリドールから、06年新規リマスターでのリシュー。アルモニウムは、ケベック州モントリオール出身のグループで、セルジュ・フィオリとミシェル・ノルマンドーのギター・フォーク・デュオに、ベースのルイ・ヴァロワが加わる形で73年に結成されている。トリオ編成による74年のファーストはアシッド・フォーク系、キーボードと菅楽器が加わったセカンドでプログレ色が加味され、さらにドラムとエレキ・ギターが加わったサードではバンド・スタイルのシンフォニック・ポップ・プログレ調へと、78年の解散までサウンドに変遷を見せた。本作は、75年にカナダのセレブレーションからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からのフィオリ、ノルマンドー、ヴァロワの3人に、新たにセルジュ・ロカ、ピエール・デインオーを加えた5人編成を基本に、曲によってマリー・ベルナールのオンド・マルトノ、ジュディ・リシャールのバック・ボーカルが適時ゲスト参加、芸術監督はイヴ・ラ・デゥセール、ピーター・バーンズとバンドの共同プロデュース。概ね、フォーク・ロック調のしっとりした情感と、シンフォニック・プログレ調のドラマティックなアレンジがマッチングした、わりと独特のサウンドを展開。メロトロンとフルート、12弦ギターの使い方が上手く、フィオリの甘く切ないトーンのボーカルもハマっていて、湿った質感の郷愁感とエレガントな寸止め感を放つ好盤と思う。このしっとりした哀愁は、ともかくも心地好い。
輸入盤／デッドストック入荷
(Progressive/Symphonic,Folk Rock / Jewel-case CD(2006 Re-master) / Polydor/Canada)
Serge Fiori(vo,g,12-g,fl,zither,per)
Michel Normandeau(g,acdn,dlmer,vo)
Serge Locat(p,el-p,mltrn,syn)
Pierre Daigneault(fl,sax,clnt)
Louis Valois(b,el-p,vo)
Marie Bernard(Ondes Martenot)
Judy Richards(vo)
Directed by Yves Ladouceur
Produced by Peter Burns & Harmonium
収録曲目
1.Vert
2.Dixie
3.Depuis L'Automne
4.En Pleine Face
5.Histoires Sans Paroles:
a)L'Isolement
b)L'Appel
c)La Rencontre
d)L'Union
e)Le Grand Bal
