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ドイツのMIG/メイド・イン・ジャーマニーから、11年新規リマスター＆3面開きデジスリーヴ＆2CDでのリシュー。ホレス・アーノルドはケンタッキー州出身のドラマーで、50年代後半からチャーリー・ミンガスやチック・コリア等々と共演、リターン・トゥ・フォーエヴァーの初代ドラマーだったという知る人ぞ知る存在。本作は、73年ファースト「トライヴ」と74年セカンド「テイルズ・オブ・ジ・イグゾネレイテッド・フレア」の2枚のアルバムをカップリングした2枚組で、オリジナルはどちらもUSAコロムビア。メンバーは、ファーストがアーノルド、ジョー・ファレル、ラルフ・タウナー、ジョージ・ムラーツ、ラルフ・マクドナルド、デヴィッド・フリードマン、ビリー・ハーパーの7人編成、セカンドはアーノルドを核に、タウナー、ムラーツ、フリードマン、ヤン・ハマー、リック・レアード、ジョン・アバークロンビー、ソニー・フォーチュン等々が適時参加。ファーストはジャズ／クロスオーヴァーで括れるが、ガムラン色のあるヴィブラフォンやマリンバ、熱帯雨林や南米＆アフリカの密林的な鳴りモノ群を軸とした、エスニックなスピリチュアル・ジャズ系やECM系の要素も感じられるサウンドを展開。セカンドはほとんどマハヴィシュヌ・オーケストラまたはリターン・トゥ・フォーエヴァー的といってもよい、重厚かつ濃密なジャズロック／クロスオーヴァーを展開していて、炸裂しまくるバカテクな演奏は、ともかくも文句なしにカッコいい。いわゆるジャズ的なエレガントさはあるがスカした感じはなく、アバークロンビーのギターも変態感十分、ハマーもチョーキング・シンセを弾きまくっていて、何よりアーノルドのドラムが素晴らしい。どちらもバカテク系ジャズ／ジャズ・ロック愛好家ならまずもって楽しめるだろう好盤と思う。
輸入盤／デッドストック入荷
(Progressive/Jazz,Jazz Rock,Crossover / Digi-Sleeve 2CD(2011 Re-master) / MIG/Made In Germany/German)
収録曲目
(CD1 "Tribe (1973/1st)"):
Horacee Arnold(ds,per)
Joe Farrell(fl,sax)
Ralph Towner(12-g)
David Friedman(vib,mrba,xylpn,per)
Ralph MacDonald(per)
George Mraz(b)
Billy Harper(sax)
Produced by Horacee Arnold
1.Tribe
2.Banyan Dance
3.Forest Games
4.Orchards Of Engedi
5.The Actor
6.Professor Moriarty
7.500 Miles High
(CD2 "Tales Of The Exonerated Flea (1974/2nd)"):
Horacee Arnold(ds,per)
Jan Hammer(kbd)
Rick Laird(b)
Ralph Towner(12-g)
John Abercrombie(g)
Art Webb(fl)
David Friedman(vib,mrba)
Sonny Fortune(sax,fl)
Dom Um Romao(per)
Dave Johnson(per)
Geroge Mraz(b)
Clint Huston(b)
Produced by Horacee Arnold
1.Puppett Of The Seasons
2.Sing Nightjar
3.Benzele Windows
4.Tales Of The Exonerated Flea
5.Delicate Evasions
6.Chinnereth II
7.Euroaquilo Silence
