!
フランスのシェルター・プレスから、3面開きデジスリーヴでのリリース。エリアンナ・(コラキス)・グラスはオーストラリア生まれシアトル育ちのシンガー・ソング・ライター(SSW)＆ピアニスト＆マルチ奏者で、現在はニューヨークを拠点に活動しているらしい。本作は、25年にリリースされたファースト・アルバムで、ボーカル、ピアノ、ギターのエリアンナを核に、曲によってマイケル・リンネ(ex.チェスター・トンプソン・トリオ,etc)、マイク・ゲブハート(ex.フィールド・ガイドズ,etc)、コスタ・コラキス・グラス(血縁者？)、デヴィッド・ヴァンダーベルデ(ex.フェイブル,etc)、フェリックス・ウォルワース(ex.トールド・スラント,エスキモー／ギャビーズ・ワールド,etc)等々が適時参加、プロデュースはフランシス・ハリス(ex.スィコファント・スラッグス,etc)。エリアンナのピアノ弾語りスタイルに、ウッド・ベース＆ドラム、ラップ・スチール・ギター、ヴィブラフォン＆パーカス、フィールド・レコーディング・マテリアルなどが薄く絡む、エレクトロ・アコースティック要素内包のアンビエント・ジャズ方面のサウンド。物憂げなアンニュイさ十分の、倍音の多いくぐもったエリアンナのシンギングは、例えばアネット・ピーコックとカーラ・ブレイの狭間をいくような感じで、その2人の曲を取り上げている(7,8曲目)ことからも、確信犯でそうなっているという印象。妖しいスピリチュアル感が静謐なアンビエント感に収束する好盤と思う。全体の空気感は、ルー・リードの「ベルリン」的だったりもする。素敵！。
輸入盤
(Progressive/Ambient Jazz,Electro-Acoustic / Digi-Sleeve CD(2025) / Shelter Press/France)
Eliana Colachis Glass(vo,p,g)
Costa Colachis Glass(field-recording,wind)
David Vandervelde(ls-g)
Mike Rinne(b)
Mike Gebhart(ds,vib)
Felix Walworth(per)
Francis Harris(syn)
Produced by Francis Harris
収録曲目
01.All My Life
02.Shrine
03.Good Friends Call Me E
04.Flood
05.Human Dust
06.Solid Stone
07.Dreams
08.Sing Me Softly Of The Blues
09.On The Way Down
10.Song For Emahoy
11.Da
12.Good Friends Call Me E (Reprise)
