カナダのプログケベック/ムジーク・プログレッソンから、77年の未発表ライヴ音源7曲をボーナスで加えての、07年新規リマスターでのリシュー。ブレジャンは、ジャックとミシェル・ジョルジュのブレジャン兄弟が中心となって、70年にケベック州モントリオールで結成されたグループというかユニットで、本作は79年(レコーディングは77年)にカナダCAMからリリースされたセカンド・アルバム。邦題は確か「新たなる旅路」。メンバーは、ブレジャン兄弟を軸心に、ジャン・ギー・モンプチ、ジャック・ローリン(ex.コンヴェンタム)、クロード・シャプロー、ミシェル・ドナート、シルヴァン・クーチェ(ex.ポレーン)、ヴァンサン・ディオンヌ(ex.ディオンヌ-ブレジャン)、モントリオール大学コーラス隊等々が適時参加、ミシェル・ジョルジュが音楽監督とプロデューサーも兼任。ファーストのシャンソン、ジャズ・ロック、プログレのゴッタ煮感を担保しつつ、わりとエマニュエル・ブーズ近似のサウンドを展開していて、ヘヴィでインパクトの強いジャックのボーカルと、マグマやアレアをブルージーにしたような炸裂を見せるバンド演奏とのマッチングは、ともかくも非常に圧巻で強烈。ほとんどの曲は72年頃に書かれたものらしく、全体に非常にヨーロッパ的な湿ったくぐもり感を放っていて、ブルージーなギターや流暢なベース、キレのよいドラムが暴れまわり、重厚なキーボード群がオーケストラ的な厚みを出し、シアトリカルで太いボーカルが堂々と君臨。ブーズのセカンドやフォースが好きなリスナーならまずもって楽しめるだろう、文句なしに濃密なヘヴィ・シンフォニック系の好盤と思う。ボーナスのライヴ音源もハイテンションでよい。カッコよし!。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Heavy Symphonic,Jazz Rock / Jewel-case CD(2007 Re-master) / ProgQuebec/Canada)
Jacques Bregent(vo)
Michel-Georges Bregent(p,el-p,cvnt,syn)
Jean-Guy Montpetit(el-g,ac-g,fl)
Jacques Laurin(b)
Claude Chapleau(b,vln-cello)
Michel Donato(ac-b)
Sylvain Coutu(ds,vib)
Vincent Dionne(glocken,vib,xyl,gong,per)
Jean Sauvageau(per)
Choeurs De L'universite De Montreal(chorus)
Music Directed & Produced by Michel-Georges Bregent
収録曲目
01.T'es Rock Coco
02.Mes Longs Voyages
03.Les Mouillures
04.En Muet
05.La Folle Complainte
06.L'intersection
07.Couvre-Feu
08.Liberte
09.Qu'ont Vu Tes Yeux?
10.Sur Le Balcon
bonus track(Live A L'uqam 1977):
11.En Muet
12.La Folle Complainte
13.Sur Le Balcon
14.Mes Longs Voyages
15.L'intersection/Couvre-Feu
16.T'es Rock Coco
17.Dieu Est Negre