ドイツ/EUのエクリプス・レコードからのリシュー。アンブロージアはロサンジェルス出身のグループで、高校のスクールメイトだったデヴィッド・パックとジョー・プエルタが中心となって71年に結成されている。75年のデビュー後、いわゆるアラン・パーソンズ・プロジェクト方面のAOR&ポップ・プログレ路線のバンドとして一定の人気を得たが83年に解散、89年に再編して現在まで断続的に活動を続けている。本作は、75年にUSAの20thセンチュリー・レコードからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、前述のパック、プエルタ、クリストファー・ノース、バーリー・ドラモンドの4人編成を基本に、曲によってダニエル・コビアルカ、オデッサ・バラライカ・アンサンブル等々が適時ゲスト参加、プロデュースはフレディー・ピロ。概ね、AOR調のエレガントなキャッチーさの楽曲を、シンフォニック・プログレ調の凝ったアレンジ、ハーモニー・コーラスを交えた上等な演奏で展開していて、非常に耳触りの丸い洗練されたサウンド。スリーヴの気色悪さとは趣を異にする、しっとりと落ち着いたムーディな楽曲が多く、ジェントリーなボーカル&コーラス、キラキラしたキーボード群、プログレ的抒情感のエレキ・ギター&アコギ、カッシリとボトムを支えるリズム隊のアンサンブルも、それ程派手さはないが非常に流暢で安定している。全体が、70年代中盤以降の都会的プログレ感に収束していて、アメリカ的でストレートなポップネスよりもブリティッシュ調の湿った質感が前面に顕われていて、ニッチ・ポップ・プログレ系愛好家ならわりと問題なく楽しめると思う。
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輸入盤
(Progressive/Symphonic,AOR,Pops / Jewel-case CD(2021) / Eclipse/German,EU)
David Pack(vo,g,kbd)
Christopher North(kbd,vo)
Joe Puerta(vo,b)
Burleigh Drummond(ds,per,bson,vo)
Daniel Kobialka(vln)
Odessa Balalaika Ensemble(orchestra)
James Newton Howard(syn-programming)
Michael Granger(syn-programming)
Produced by Freddie Piro
収録曲目
1.Nice, Nice, Very Nice
2.Time Waits For No One
3.Holdin' On To Yesterday
4.World Leave Me Alone
5.Make Us All Aware
6.Lover Arrive
7.Mama Frog
8.Drink Of Water