UK/EUのパネジェリク/DGMからのリリース。キング・クリムゾンは、ジャイルズ・ジャイルズ&フリップを母体として、イアン・マクドナルドやグレッグ・レイクが加入する形で68年にロンドンで結成されたグループで、解説不要のビッグ・ネーム。本作は、タイトル通り82年8月27日にフランスのフレジュス・ローマ円形劇場で行われたライヴ音源で、前日26日のキャプ・ダグドでのライヴ音源1曲をボーナス収録。メンバーは、ロバート・フリップ、ビル・ブルーフォード、エイドリアン・ブリュー、トニー・レヴィンの4人編成、フリップとブラッド・デイヴィスの共同プロデュース。「ザ・ノイズ:ライヴ・アット・フレジュス」や「ニール・アンド・ジャック・アンド・ミー」のタイトルで、VHSやDVDで映像リリースされている著名ライヴだが、全編のオフィシャルCD化は初めて。ロキシー`ミュージックの前座としてのツアーなので1時間程と短いが、81年「ディシプリン」と当時リリースしたばかりの「ビート」からの曲を中心に、非常にソリッドでノリのよい演奏を展開。チャップマン・スティックの右手も含め、適時3本となるミニマリスティックなギター・アンサンブルは強力で、そこに独特のタイム感のブルーフォードのドラミングと太いグルーヴのチャップマン・スティックの左手が加わって、ともかくも圧巻のカッコよさを堪能出来る。既発の映像も勿論素敵だが、演奏を楽しむならばこのCDの方が向いているかも知れない。わりと文句なしの好ライヴ盤と思う。
輸入盤
(Progressive/Psyche,Minimal / Jewel-case CD(2024) / Panegyric/DGM/UK,EU)
Robert Fripp(g)
Adrian Belew(vo,g)
Tony Levin(chapman-stick,b,vo)
Bill Bruford(ds,per)
Produced by Robert Fripp, Brad Davis
収録曲目
01.Thela Hun Ginjeet
02.Matte Kudasai
03.Indiscipline
04.Red
05.Heartbeat
06.The Sheltering Sky
07.Elephant Talk
08.Neal and Jack and Me
09.Waiting Man
10.Larks' Tongues in Aspic: Part II
bonus track(Cap D'Agde August 26th 1982):
11.The Sheltering Sky