UKのレイズ・アバウヴ・レリックスからのリリース。スリップ・ケース付で、ここではそのスリップ・ケースを載せた。ジュリアン・ジェイ・サヴァリンは、ドミニカ生まれの黒人キーボーティスト兼SF小説家で、62年に家族でイギリスに移住後、70年に弱冠20歳にして「ア・タイム・オデッセイ」三部作を執筆、その小説をコンセプトとしたアルバムをジュリアンズ・トリートメントを結成してリリースした。本作は、71年ジュリアン・ジェイ・サヴァリン名義アルバム「ウエイターズ・オン・ザ・ダンス」の続編として、74年にロンドンのスタジオでレコーディングされていたオクラ入セカンド・アルバム音源で、「ア・タイム・オデッセイ三部作」の第二部をモチーフとしたコンセプト作品らしい。クレジット・メンバーは、キーボードのジェイ・サヴァリン、ボーカルのレディ・ジョ・ミーク、ベースのジョン・ドーヴァーの3人で、ジョ・ミークもドーヴァーも「ウエイターズ〜」からのメンバーだが、ギターやドラムが誰がなのかはわからない。アニー・ハズラム・タイプのジョ・ミークのシンギングは健在で、メロディアスな楽曲やプログレ調アレンジ、サイケな空気感もまあまあ変わらずなのだが、スペイシー感内包のキーボード群やコーラスっぽいギターの音色、シンフォニックなストリングスはわりと洗練されていて、アングラ調のバンド感満点だった「ウエイターズ〜」とはけっこう趣を異にする印象。全体にテイストは違うけど、確かにジェイ・サヴァリンらしいメロディやコード感は十分に担保されていて、例えば「アトランティス」以降のアース&ファイアー辺りに近似する雰囲気もある。これはこれでそれなりに楽しめる好盤と思う。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤
(Progressive/Psyche,Symphonic / Jewel-case CD(2025) / Rise Above Relics/UK)
Julian Jay Savarin(kbd)
Lady Jo Meek(vo)
John Dover(b)
Produced by Unknown
収録曲目
1.Age Beyond
2.Worlds Of The Outer Rimm
3.Tell Me
4.Broken Dreams
5.Third From The Sun
6.I Am You
7.Kizeesh