UKのツイード・ジャケット・ミュージックから、見開きペーパースリーヴでのリリース。ヘルド・バイ・トゥリーズは、主にプロデューサー/サウンドクリエイターとして活動していたデヴィッド・ジョセフが、20年に開始したユニットというかプロジェクトで、本作は24年にリリースされた7曲入EPCDで、ジョセフの古くからの友人でシンガー・ソング・ライラー(SSW)のマーティン・スミス(ex.デリリアス?,etc)との共演作品。スミスが歌う本編3曲とそのインスト・ヴァージョン3曲、アンビエント・ヴァージョン1曲の計7曲で、クレジット・メンバーは、ジョセフ、ロビー・マッキントッシュ、ローレンス・ペンドラス、アンディ・パナイ、ジェームズ・グラント、ポール・ビーヴィスの基本メンバーを核に、スミス、グラント・ハワード、スチュアート・ガラード、ダニエル・ニュベリー、ライアン・リッチ、アニタ・タットロウ等々が適時参加、プロデュースはジョセフ。概ね、従来のピンク・フロイド的泣きの郷愁感プログレ方面変わらずで、歌い上げるスタイルだがどこか線の細さと寸止め感が担保された、スミスのボーカルのハマりも上々。楽曲は若干キャチーさが増した感じもあるが、全員がやり過ぎない・前に出過ぎない佇まいをキープしつつ、緩急と空気感を大切にジワジワと盛り上がるアンサンブルは見事で、ともかくも流していて心地好い。優れて映像的なサウンドスケープが、ブルージーでアンバーな余韻に収束する、ブリティッシュ・プログレ系の好盤と思う。相変わらずスリーヴも素敵。
輸入盤
(Progressive/Post Rock,Symphonic,Pops / Paper-Sleeve EPCD(2024) / Tweed Jacket Music/UK)
Martin Smith(vo,ac-g)
David Joseph(g,per,syn,vo)
Robbie McIntosh(g)
Stuart Garrard(g)
Grant Howard(org,syn)
Lawrence Pendrous(p)
Andy Panayi(sax)
Daniel Newberry(sax)
James Grant(b)
Paul Beavis(ds)
Ryan Rich(syn-b)
Anita Tatlow(vo)
Ambient Version Producted by Benjamin Tatlow
Produced by David Joseph
収録曲目
1.You Deserve
2.Lay Your Troubles Down
3.Oh, My Love
4.You Deserve (Instrumental)
5.Lay Your Troubles Down (Instrumental)
6.Oh, My Love (Instrumental)
7.Lay Your Troubles Down (Salt Of The Sound Ambient Version)