国内のベル・アンティーク/マーキーから、SHM-CD&19年新規リマスター、限定ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様で、多分国内初紙ジャケ化。音質はクリアで迫力もあってよい。キャタピラは、ルイス・ラローズ、ロバート・カルヴァート(ex.マザー・ゴング,etc)、デイヴ・テイラー(ex.ライアー,etc)等が中心となって69年にロンドンで結成されたグループで、結成当初のボーカルはレディ・ジョ・ミーク((ex.ジュリアン・ジェイ・サヴァリン,ジュリアンズ・トリートメント,etc)だったが、70年頃には姉妹のアンナ・ミークに交代したようだ。一部の巷にはジョとアンナは同一人物との説もあるが、歌の上手さや声の違いからは別人と思われる。本作は、71年にUKヴァーティゴからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、アンナ、カルヴァート、テイラー、グラハム・ウィルソン、ラルフ・ロリンソン、ヒュー・イーグルストーン、ティエリ・ラインハルト、マルコム・フリスの7人編成で、プロデュースはパトリック・ミーハン。タガの外れかけた妖しい女性ボーカル、ハード調のファズ・ギター、ジャズ・ロック調の3本のブラスとリズム隊による、B級感満点のヴァーティゴ的アングラ・サウンドを展開。音の太さと雰囲気は十分だが、未消化の折衷感や煮え切らなさは見事で、その意味ではダメダメなB級ブリティッシュ・ロックの典型とも云えるかも知れない。LP旧B面全てを使った4曲目のイントロが、オールマン・ブラザーズの「ウィッピング・ポスト」っぽくて笑っちゃったりもするが、イテマエ感のあるラウドな演奏は、その線としてはけっこうカッコよく、捨て難いB級ヴァーティゴ系の好盤と思う。
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マーキー盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Progressive/Psyche,Jazz Rock / Paper-Sleeve SHM-CD(2019 Re-master) / Belle Antique/Japan)
Anna Meek(vo)
Robert Calvert(sax)
Graham Wilson(g)
Hugh Eaglestone(sax)
Thierry Rheinhardt(wind)
Dave Taylor(b)
Malcolm Frith(ds)
Producerd by Patrick Meehan
収録曲目
1.Naked Death/ネイキッド・デス
2.Tumbleweed/タンブルウィード (回転草)
3.Promises/プロミセス
4.Embryonic Fusion/エンブリアニック・フュージョン