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USAのマッシュ・レコードからのリリース。フォー・ボンジュールズ・パーティーズは東京都出身のグループで、灰谷歩、日下部裕一、栗原大輔、田部井正志が代々木ミューズ音楽院で結成したオルタナ系バンドを母体として、灰谷の高校の同級生だった植野康二が加入後の01年に、グループ名をフォー・ボンジュールズ・パーティーズとしたらしい。本作は、07年に日本アンド・レコードとUSAマッシュ・レコードからリリースされたファースト・アルバムで、それ以前に自主制作盤で3枚程作品リリースしているとの情報もあるが、詳細不明なので通説通り本作をファーストとする。メンバーは、灰谷、植野、日下部、栗原、田部井、鹿野友美、浜田夕起子の7人編成を基本に、曲によって庄司広光、マツザキノブヤス等が適時ゲスト参加。概ね、インディー・ポップ調の楽曲を、プログレ調アレンジと、室内楽調アンサンブルで展開したようなちょっと独特のサウンドで、可愛らしいロー・ファイ感とポスト・ロック方面のプログレ感が交叉。ボーカル、ギター、シンセ、ピアニカ、ピアノ、ヴィブラフォン、グロッケンシュピール、フルート、トランペット、トロンボーン辺りが主軸だが、ある意味それら全てが装飾的で、しかしながらベースとドラムがしっかりと骨格を作っていて、適時ラップトップPCやテルミン、エレクトロニクスによるノイズ・フラグメントも浮遊するアンサンブルは存外に面白い。特に長尺気味の曲が並ぶ7〜9曲目辺りの流れは、アシッド・フォーク調プログレとしても成立していて、流していてわりと素直に心地好く、全体に木漏れ日感的情感が可愛らしさに収束する、雰囲気のよい好盤と思う。立本倫子のイラスト／アートワークをあしらったスリーヴも素敵。
輸入盤／デッドストック入荷
(Progressive/Chamber,Indie-Pop,Post Rock/ Jewel-case CD(2007) / Mush Records/USA)
Ayumu Haitani(vo,syn,ac-g,theremin,laptop,noise,djembe,vib,per)
Koji Ueno(vo,syn,el-p,p,el-g,pnca,noise,vib,klba,bongo,per)
Tomomi Shikano(vo,fl,p,acdn,vib,bell,per)
Hirokazu Kusakabe(el-g,ac-g,tp,vo)
Yukiko Hamada(tp,tb)
Daisuke Kurihara(b)
Masashi Tabei(ds,sax)
Hiromitsu Shoji(kid's-ds)
Nobuyasu Matsuzaki(sax)
Mike Matuszak(vo)
Produced by Unknown
収録曲目
01.Magpie Will Peck A Hole In My Plaster Cast
02.Satellite
03.Ruins
04.Your Chill Long Hands
05.Il Cortile Grigio
06.Ksana
07.Amalthea
08.Nostalgic Was Broken To Pieces
09.Otogima Horse
10.Crimson Sky After The Sunset
