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ドイツのエクリプス・レコードから、70年の野外フェスのオムニバス・ライヴ盤「ラヴ・アンド・ピース」収録曲1曲をボーナスで加えてのリシュー。トゥモロウズ・ギフトはハンブルク出身のグループで、マンフレート・リュループやベルント・キーファーが在籍していたジ・アングリー・ファイヴを母体として、67年にトゥモロウズ・ギフトに改名した。リリース・ミュージック・オーケストラの前身バンドとしても知られているかも知れない。本作は、70年にドイツのプラスからリリースされたファースト・アルバムで、オリジナルは2枚組だったので2in1CD。メンバーは、リュループ、キーファー、エレン・マイアー、カルロ・カルゲス(ex.ノヴァーリス,ネーナ,etc)、ヴォルフガング・トレッシャー、ゲルト・パエッツケの6人編成、1曲でプロデューサーのヨッヘン・ペーテルゼン(ex.イカルス,etc)がゲスト参加。本作時、まだ10代のメンバーが3人程いたとのことで(誰かは不明)、確かに勢い重視の荒削り感はあるものの、プログレ、ハード・ロック、ジャズ、クラシック、フォーク、ブルース等をアート・ロック的サイケ感で括ったサウンドを展開していて、変拍子も交えた詰込み型の楽曲、畳み掛けるアレンジ、勢いのよい演奏が交叉する面白い1枚。達者なフルートとギター、音色が豊富なキーボード、ドライヴ感のあるベース、ドカドカ＆バタバタのドラム、舌ったらず感満点の女性シャウト・ボーカルが、渾然一体となって疾走する演奏はけっこうカッコよく、アイデア過剰で消化しきれていない感はあるが、ゆえにタレ流しの冗長さはなくてB級クラウト的アングラ感も十分の好盤と思う。
輸入盤／デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Art Rock,Hard / Jewel-case CD(2015) / Eclipse/German)
Ellen Meyer(vo)
Carlo Karges(g,per)
Manfred Rurup(org,p,mltrn,kbd)
Wolfgang Trescher(fl)
Bernd Kiefer(b)
Gerd Paetzke(ds)
Jochen Petersen(sax)
Produced by Jochen Petersen
収録曲目
01.Riddle In A Swamp
02.Prayin' To Satan
03.One Of The Narrow-minded Thoughts
04.Tenakel Gnag
05.The First Seasons After The Destruction
06.How You Want To Live
07.Grey Aurora
08.Ants
09.Breeds There A Man
10.King In A Nook
11.Sandy Concert
12.Enough To Write A Song About Or Two
13.Second Song
bonus track(from "Love And Prace" compilation LP 1970):
14.Begin Of A New Sound
