イスラエルのパティフォン・バイ・ピルから、見開きデジスリーヴでのリリース。ピンハス&ソンズ(ピンハス・ウ・バナゥ)は、キーボーティストのオフェル・ピンハスが15年頃テルアビブで結成したグループで、本作は18年にリリースされたセカンド・アルバム。メンバーは、ピンハス、ノア・カラダヴィド、バラク・スラー、バラク・サラー、モシコ・ギヴァン、ダニエル・タンチェルソン、リオル・オゼリ、シャロン・ペトロヴェル、マタン・アルベルの9人編成を基本に、曲によってユヴァル・ビルゴライやバトゥカーダ・アマゾナスが適時ゲスト参加。概ね、クレズマー&アラビックを基調に、サンバやボサ・ノヴァ、ジャズ、ファンク、クラシック等の要素を織り混ぜた、バカテク・フュージョン・プログレ的サウンドを展開。ピンハスは、イザーク・サダイに師事してジャズを、その後テルアビブ音楽アカデミーでクラシックを学び、エルメート・パスコアールとフランク・ザッパに影響を受けたということで、パスコアール方面のブラジル音楽とザッパ的ミクスチャー感が顕れた、緻密なアンサンブルとバンド感満点の演奏は圧巻。ともかくもノリがよく流暢に炸裂していて、ブラジル音楽的エレガントさのコード感や、エキゾティックなクレズマー&アラビック系のメロディが、複雑なプログレ的アレンジに収束する様は見事。全体に、ビシバシとキメがハマる演奏は素直にカッコよく、ゴッタ煮の要素が畳み掛けるように繰り出されるボーダーレスなプログレ系として、非常に濃密で文句なしの好盤と思う。素晴らしい!。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Crossover,Fusion,Jazz Rock / Digi-Sleeve CD(2018) / Patiphon By Pil LTD/Israel)
Noa Karadavid(vo)
Ofer Pinhas(p,vo)
Barak Sarour(g)
Barak Srour(fl)
Moshiko Givan(vln)
Daniel Tanchelson(vla)
Lior Ozeri(b)
Sharon Petrover(ds)
Matan Arbel(per)
Batucada Amazonas(per)
Yuval Bilgorai(vo)
& Others
Produced by Unknown
収録曲目
01.פרלוד
02.Bound
03.ליל סתיו
04.עץ שנופל
05.פשוט
06.מחול הטירוף
07.דברים שאני שוכח להגיד בהופעות
08.תמונה
09.שני שושנים
10.לילה קר
11.למה
12.כן זה חסר סיכוי אני יודעת אך ביני לבין עצמי הכל מותר