インドネシアのファスティ・レコードからのリシュー。日本のアルカンジェロが輸入盤にオビ・解説を付けた国内流通盤。イマニシモはインドネシアのジャカルタ出身のグループで、ジャカルタ芸術カレッジの学生等によって01年に結成されている。02年にファースト「イマニシモ」をリリース、メンバー変遷を経て現在も活動を続けているようだ。本作は、13年にファスティ・レコードからリリースされたサード・アルバムで、 ライナーはテツ・ロッキンド、邦題は「ハッピネス・アンド・サッドネス」、スリップ・ケース入、04年の前作セカンド「Zズ・ダイアリー」から9年振りの作品。メンバーは、前作からのイマン・イスマール、マルチェルス・プトラの2人に、新たにヨハネス・ヨルダン、ラデン・アグンを加えた4人編成で、概ね前作までのシンフォニック・プログレをそれなりに担保しつつ、メタル系のヘヴィなギターを加味したメタル・プログレ調内包のサウンドを展開。ガムランやスリン色はなくなってしまったわけではないが、それなりに変拍子を交えたシンフォニック・プログレ&メタル感に埋没しがちというか、全体にヘヴィ・シンフォニック方面のテイストが強く顕れている感じで、その意味では、ある程度ジャズ・ロック色を維持していた同じインドネシアのディスカスとは、少し趣を異にする印象。曲によっては、ピンク・フロイド的な湿ったブルージーさも織り交ぜられていて、壮大なアレンジ、メロディアスで聴きやすい楽曲、重厚なアンサンブルの組み合わせは非常に濃密。そのアンサンブルの重厚さの中にあっては、ボーカルが少し頼りない気もするが、それもまた味わいと出来るのかも知れず、いずれにせよ日本のプログレ系リスナーの琴線に触れるのではと思う。
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アルカンジェロ盤/限定盤
(Progressive/Heavy Symphonic,Metal / Jewel-case CD(2024) / Fasty Records,Arcangelo/Indonessia,Japan)
Iman Ismar(b,kbd,ocarina,gamelan,vo)
Johanes Jordan(el-g,ac-g,g-syn,fl,sax,gamelan,vo)
Raden Agung(kbd,syn,sampler,el-g,cello,suling,gamelan,vo,narrator)
Marcellus Putra(ds,gamelan)
Produced by Unknown
収録曲目
01.Happiness And Sadness/ハッピネス・アンド・サッドネス
02.Sacred Pain/セイクリド・ペイン
03.Echo In The Distances/エコー・イン・ザ・ディスタンス
04.Send Me An Angel/センド・ミー・アン・エンジェル
05.Steps Into Nothingness/ステップス・イントゥ・ナッシングネス
06.Desperate Melody/デスタレイト・メロディ
07.Picture Of Thousand Words: I. Andante Molto E Cantabile/ピクチャー・オブ・サウザンド・ワーズ:I.アンダンテ・モルト・エ・カンタービレ
08.Picture Of Thousand Words: II. Allegro Agitato Con Brio/ピクチャー・オブ・サウザンド・ワーズ:II.アレグロ・アジタート・コン・ブリオ
09.In Prayer I. Largo Assai/イン・プレイヤー:I.ラルゴ・アッサイ
10.In Prayer II. Presto Agitato E Furioso/イン・プレイヤー:II.プレスト・アジタート・エ・フリオーソ
11.In Prayer III. A Dagio Espressivo Quast Maestoso/イン・プレイヤー:III.アダージョ・エスプレッシーヴォ・クアジ・マエストーソ
12.Caught In The Cage's/コート・イン・ザ・ケージズ