メキシコのサフラン・メディア/フランスのムゼアから、ボーナス2曲を加えての、見開きデジスリーヴでのリリース。イコノクラスタはメキシコシティ出身のグループで、リカルド・モレーノ(ex.プラクシス,エル・プエンテ・デ・アルバラード,etc)が中心となって80年に結成されている。日本のプログレ系リスナー巷では、チャック・モールやキャスト辺りとともに、それなりに知名度のあるメキシカン・プログレ・バンドの1つ。本作は、23年にリリースされたおそらく14枚目のアルバムで、スタジオ盤としては13年「モビリダド」以来10年振りの作品。メンバーは、ギター、ベース、キーボード、パーカスのモレーノと、ボーカエウ&ベースのグレタ・ロメロの2人で、モレーノがギターからドラムまでマルチに熟すユニット的様相。事前のアナウンスでは、『10年振りのアルバムでジャズ・ロック・プログレ路線からフォーク・ロック路線に変貌』との触れ込みで、確かにアコースティック・ギターを取り入れたフォーク・ロック的要素はあるものの、従来のイモっぽいシンフォニック・プログレの要素は十分に担保されていて、スペインやポルトガルのプログレ系に通じる乾いた空気感や、中南米的なエキゾティック感内包のラテン系エスニック色が交叉。元来それ程ジャズ・ロック色が強かった感じでもなく、ベタな哀愁と泣きのプログレ感はほぼ健在というか、結果としてバンドのコアなエッセンスはあまり変わっていないという印象。フォーキーさが加味された分、楽曲もメロディアスさが増していて、従来の愛好家も含めシンフォニック系リスナーなら普通に楽しめるのではと思う。ボーナス2曲は、68年メキシコ夏季オリンピックのテーマと、レ・オルメの「物語と伝説」のカヴァー。
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輸入盤
(Progressive/Symphonic,Folk Rock / Digi-Sleeve CD(2023) / Azafran Media,Musea/Mexico,France)
Ricardo Moreno(el-g,cl-g,b,kbd,per)
Greta Romero(b,vo)
Produced by Unknown
収録曲目
01.La Vida Es...
02.Sacbe (Tributo A Los Hermanos Toussaint)
03.Tita de Tito
04.Noche Lluviosa de Verano En Queretaro
05.Repítelo 28 Veces
06.Viaje Astral
07.Manantial
08.Hijo (Dedicado A Albéniz Moreno)
09.No Puedo Ser Lo Que No Quiero Ser
10.Ejecución Con Final Feliz
bonus track:
11.Fanfarria Olimpica México 1968
12.Storia O Leggenda