メキシコ/フランスのアサフラン・メディア/ムゼアから、見開きデジスリーヴでのリシュー。アクティトゥド・モデュラーダは、フラジルのタボ・カスティーヨとホルヘ・ドゥランド、元フロール・デ・ロト、カルミナ・ブラーナのダニエル・ロペス・グティエレス等々が中心となって、10年代後半にリマで新たに結成されたグループ。本作は、19年にメキシコのアサフラン・メディアからリリースされたセカンド・アルバムで、本盤は24年のムゼア配給リシュー盤。メンバーは、ロペス・グティエレス、ドゥランド、ホセ・サルバドール・パラシオス・クスシアノビチ、ディエゴ・スーエの4人を軸に、曲によってカスティーヨ、アレハンドロ・ススティ、ダンテ・チョクリト・オリベロスが適時参加、バンドのセルフ・プロデュース。概ね、ジャズ・ロック基調のシンフォニック・プログレ方面で、オーソドックスでバンド感十分の上等なアンサンブルと、どこか地中海音楽色内包の楽曲&メロディ、適時変拍子&ポリリズムも交えたプロログレ調アレンジが、わりと絶妙のバランスで同居する面白いサウンド。その意味では、南米感よりも70年代イタリアン・プログレ感が強いというか、例えばPFMやバンコ、ニュー・トロルス、レ・オルメ辺りのテイストが、あからさまではない形で織り込まれているような印象。引き締まったグルーヴ感の演奏は素直にカッコよく、ここ最近のプログレ作品の中ではかなりの好盤と思う。往年のイタリアン・プログレ愛好家も、まずもって楽しめるのでは。
輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Symphonic/ Digi-Sleeve CD(2024) / Azafran Media/Musea/Mexico,France)
Alejandro Susti(vo,el-g,per)
Tavo Castillo(st-g,fl,per)
Jose Salvador Palacios Cussianovich(el-g)
Daniel Lopez Gutierrez(syn,p,per,vo)
Diego Sue(b,vo)
Jorge Durand(ds,metallophone)
Dante "Choclito" Oliveros(cajon,per)
Produced by Actitud Modulada
収録曲目
1.Circo de Los Lobos
2.Ella
3.9:25
4.Circulos
5.Parapente
6.Purussaurus