韓国のメリー・ゴーランド・レコードから、ペーパースリーヴでのリリース。見開き紙ジャケ仕様。アーキテクチャは、18年のスーパーストリングのラスト・アルバム「アーキテクチャ」のメンバー達が中心となって、21年にソウルで新たに結成されたグループで、スーパーストリングの後進バンドといってよいかも知れない。本作は、22年にリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、キム・サンマン、キム・ユンテ、ハ・ドンジュ、アン・ジョアンの元スーパーストリング組に、ミン・ウーアを加えた5人編成、キム・ウンソクとバンドの共同プロデュース。概ね、洪水メロトロン内包のヘヴィ・シンフォニック・インスト・プログレ方面で、サックス&フルート、ヴァイオリン/ヴィオラ、キーボード、ベース&ドラムのギターレス編成だが、非常に重厚でハイテンションなシンフォニック調サウンドを展開。スーパーストリング時代のチェンバー・プログレ色をある程度担保しつつ、キング・クリムゾン的ヘヴィネス&情感&メロトロン、ダークな楽曲、ポスト・ロック調のソリッドなアンサンブルのマッチングは、巷で云われる『韓国のアネクドテン』的評価の素となっている感じ。とはいえ、シンフォニック然とした畳み掛けるアレンジや、ある種のフュージョン的洗練感は、むしろエレクトリック・アストゥーリアス辺りに通じる印象で、演奏の軸となっているベースのセッカチなメロディアスさやドライヴ感も、どことなく大山曜のベースを彷彿させられる。全体に、静と動のダイナミズムも見事で、圧巻かつ迫力十分のヘヴィ・シンフォニック系好盤と思う。日本のプログレ愛好家には、けっこう琴線に触れるのでは。
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輸入盤
(Progressive/Heavy Symphonic,Post Rock / Paper-Sleeve CD(2022) / Merry Go Round Records/Korea)
Katie Dongju Ha(sax,fl)
Wooah Min(vln,vla)
Johan Ahn(org,el-p,p,mltrn,syn)
Sangman Kim(b)
Yuntae Kim(ds)
Produced by Eunseok Kim & Arkitekture
収録曲目
1.Impetus:
a.One Ruler Let There Be
b.Unmoved Mover
c.Angel With Severed Hand
d.Cogitatio
e.Deux Medax
2.Abnormal Reversible Reaction
3.Prayer For The Dying
4.Dark Matter:
a.From The Outer Void
b.Extinction Anew Is Coming
c.Desperate Acceptance
d.In God We Fall
5.The Decay:
a.Million Births Of Life
b.Million Deaths Of Life
c.Civilization In Vain
d.All Momentary Beings
e.Into Eternal Oblivion