アルゼンチンのフォノカル・ディスコスから、76年のアルバム未収シングル2曲をボーナスで加えてのリシュー。アルコ・イリスはブエノスアイレス州エル・パロマール出身のグループで、グスタボ・サンタオラジャ、アラ・トカトリアン、ギジェルモ・ボルダランペが在籍していたザ・クロウズを母体として、67年に結成されている。ソフト・サイケ調の60年代、フォルクローレの要素を取り入れたプログレ調の70年代、フォルクローレの要素を担保しつつフュージョン/ニュー・エイジ系にシフトした80年代以降と、変遷しながら現在も活動を続けるビッグ・ネームの1つ。本作は、77年にアルゼンチンのカバルからリリースされたセクス・アルバムで、確か邦題は「四大元素」、メンバーは、トカトリアン、ボルダランペ、イグナシオ・エリサベトスキ、ホセ・ルイス・ペレスの4人編成を基本に、曲によってダナイス・ウィニッカが適時ゲスト参加。タイトル通り、天地火水の四大元素をモチーフとしたコンセプト作品で、おそらく全作品中で最もプログレ然としたストレートなヘヴィ・シンフォニック方面という印象。ラテン系リズムとクラシックやジャズロックの要素も交叉する、緩急の効いたドラマティックなサウンドは、全体にイタリアン・プログレにも通じる濃密さと重厚さ十分で、フォルクローレ的要素は皆無ではないがほとんど目立たない。リズム隊のノリのよさ、管楽器のジャジーさ、キーボードのスペイシーさ、ギターのハードネス等々、バンド感が担保されたアンサンブルはわりと素直にカッコよく、楽曲、アレンジ、どれも洗練されていて上等な好盤と思う。余談だが、アルコ・イリスはスペイン語で虹のこと。
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輸入盤
(Progressive/Heavy Symphonic,Jazz Rock,Psyche / Jewel-case CD(2022) / Fonocal/Argentina)
Ignacio Elisavetsky(g,vo)
Ara Tokatlian(fl,sax,wind,p,el-p,syn,kbd,vo)
Guillermo Bordarampe(b,ac-g,bandura,vo)
Jose Luis Perez(ds,tambora,per)
Danais Wynnycka(vo)
Produced by Unknown
収録曲目
Elemental De Tierra
01.Gob (Maestro-Mago De Los Gnomos)
02.Destilando El Perfume De Los Minerales
Elemental Del Fuego
03.Cristalizando Los Rayos Del Sol
04.Djin (Maestro-Mago De Los Salamandras)
Elemental De Agua
05.Despertar De Los Hijos De La Manana
06.Necksa (Maestro-Mago De Las Ondinas)
Elemental De Aire
07.Los Nacidos Del Viento
08.Paralda (Maestro-Mago De Los Silfos)
bonus track(1976 single):
09.Sin Contratiempos
10.Los Del Casco De Oro